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[ACL]全勝突破も通過点、岩政「勝ち点18には何の意味もない」

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[4.28 ACL第6節 鹿島2-1全北現代 カシマ]

 鹿島アントラーズのMF野沢拓也が芸術的なゴールで決勝点を決めた。1-0の前半22分、後方からのFKをPA内右サイドでDF岩政大樹、FW興梠慎三とつなぎ、再び岩政が逆サイドへ展開。フリーで待ち受けていた野沢は体をひねるようにしながら右足アウトサイドで合わせるダイレクトボレーでゴール右隅にねじ込んだ。

 アクロバティックなスーパーゴールだったが、「そんなに難しくはなかった」と淡々と語った野沢。自分のゴール以上に、チームが首位で決勝トーナメント進出を果たせたことがうれしかった。

 昨年のACLもグループリーグは1位で突破。決勝トーナメント1回戦はやはりホームでFCソウル(韓国)と対戦したが、2-2からのPK戦で敗退した。

 「あの悔しさは忘れていない。もう一度チャンスが来たのはうれしいし、同じ失敗を繰り返さないように、1つ1つ勝利を積み上げていきたい」。1年ぶりのリベンジの機会。相手は昨季のアジア王者であり、昨年と同じ韓国勢の浦項スティーラーズとなった。

 DF岩政大樹は「正直、予選(グループリーグ)だけで満足していないし、これからが勝負。ここまでの勝ち点18には何の意味もない」と力を込める。日本勢初となる全勝突破もただの通過点に過ぎない。目指すは悲願のアジア制覇のみ。「次は今年もホームでやれるし、サポーターと一緒に戦って、今度こそ勝ち上がっていくところを見せたい」と強い決意をにじませていた。

<写真>鹿島DF岩政(3番)
(取材・文 西山紘平)

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