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[ACL]名古屋、苦しみながらも敵地で勝利

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[4.22 ACLグループリーグE組 ニューカッスル0-1名古屋 ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)第4節が22日各地で行われ、E組では首位の名古屋グランパスが3位のニューカッスル・ジェッツ(豪州)と敵地で対戦した。名古屋は序盤からニューカッスルの堅い守備に苦しめられたが後半12分にMF小川佳純がゴール。結局この1点を守り切った。名古屋はアウェーで貴重な勝点3を獲得し、第4節を終えて勝点8でE組首位をキープ。ニューカッスルはポイントを伸ばせず勝点4のまま。2位の北京国安(中国)と4位の蔚山現代(韓国)は21:00から北京で試合を行う。

 前半は主導権の握り合いで始まり、五分五分の攻防が展開された。前半6分、まずは名古屋がピンチを迎える。左サイドから細かいパスを繋がれシュートを打たれそうになったが、GK楢崎正剛が好守備を見せこのピンチを脱した。すると、名古屋も左サイドを起点にMF小川佳純が果敢に突破。中にクロスを入れるなどするが、精度が低く中の選手と全く噛み合わない。前半18分には右のMF中村直志の素早い散らしからダヴィがPAに切れ込みチャンスを迎えたが相手の素早いタックルに好機を潰された。

 前半20分の時点でボール支配率は50対50。どちらも中盤でのプレスが早く、名古屋は縦へなかなか有効なパスを繋げず次第にダヴィが孤立。同22分には小川が個人技で右から切れ込み右足シュート。同25分にはDF阿部翔平の右クロスにMFマギヌンが飛び込むも届かず、全くいい形を作れない。33分には、相手との接触で負傷退場したマギヌンにかわりFW杉本恵太がピッチイン。名古屋は時折サイドからゴール前に切れ込むものの、相手の厚い守備の前に横に流れる場面が多く単調な攻撃が続く。両チームとも良いいところがなく前半を終えた。

 後半12分、名古屋は相手のミスに漬け込み、ワンチャンスを確実にものにした。中盤で相手がパスミスをおかしボールを奪取すると、杉本が右サイドからピンポイントのクロス。PA左で受けた小川が胸でワントラップすると右足で落ち付いて流し込んだ。耐えに耐えてようやく1点をもぎとった名古屋は、同27分にDF竹内彬をDF田中隼磨に、31分にはMF中村直志をMF山口慶に交代。

 ニューカッスルは後半30分過ぎから攻勢を強め名古屋陣内に攻め入った。同32分、FWペトロフスキがPAに侵入すると、DFバヤリッツァが堪らずファウル。まさかのPKを献上してしまう。しかし、ここで守護神・楢崎がみせてくれた。ペトロフスキが右へ蹴ると、方向を読んでいたかのようにガッチリとシュートをキャッチ。PKを死守してみせた。

 結局名古屋は最後まで相手に得点を許さず、1-0で逃げ切り勝利。アウェーで貴重な勝点3を獲得し、第4節を終えて勝点8でE組首位をキープした。ニューカッスルはポイントを伸ばせず勝点4のまま。2位の北京国安(中国)と4位の蔚山現代(韓国)は21:00から北京で試合を行う。

<写真説明>殊勲の小川が歓喜の疾走

(文 山口雄人)

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