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田中が今季初ゴール含む2発、新潟が町田ゼルビアを振り切る

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[10.9 天皇杯3回戦 新潟2-1町田 東北電ス]

 リーグ戦で5試合勝利なし(1分4敗)と苦しんでいるアルビレックス新潟がFW田中亜土夢の2得点でJFLの町田ゼルビアを2-1で振り切り、4回戦進出を決めた。

 2回戦でJ2東京Vを倒し、勢いに乗る町田ゼルビアに対し、新潟は効果的な得点で試合の主導権を渡さなかった。前半24分、左クロスに田中が頭で合わせて先制すると、前半ロスタイムには今度は右クロスを田中が右足で押し込み、2-0とリードを広げた。後半立ち上がりの4分にMF太田康介に1点を返されたが、そのまま1点のリードを守り抜いた。

 値千金の2得点で勝利の立役者となった田中にとっては、2シーズンぶりとなる今季公式戦初ゴール。試合後のインタビューでは「(先発で使ってもらって)チャンスがあったけど、決めることができなかった。ここで2点決められて、勝てたのが良かった」と笑顔を見せていた。

 FW矢野貴章のドイツ移籍、FWミシェウの負傷離脱と、好調時のチームを支えていた2トップが不在の中、田中はリーグ戦2試合連続で先発起用されたが、いずれも無得点に終わり、チームも連敗。公式戦3試合連続先発となったこの日、格下相手とはいえ、2得点という結果を残せたのは田中にとってもチームにとっても大きい。

 この日は負傷離脱していたMFマルシオ・リシャルデスも5試合ぶりに復帰し、先発フル出場。明るい兆しは見えてきた。田中は「ここでの勝利をリーグにつなげたい」と満足することなく、8月21日の川崎F戦(2-1)を最後に勝利から遠ざかっているリーグ戦に視線を向けていた。

(文 片岡涼)

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