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清水は司令塔とエースが爆発し横浜FMに快勝

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[11.17 天皇杯4回戦 横浜FM0-3清水 ニッパ球]

 清水エスパルスが敵地で横浜FMに3-0で快勝した。ともに中2日の強行日程だったが、残されたタイトルは事実上、天皇杯だけとあってベスト布陣で激突。清水が司令塔とエースの奮闘で駒を進めた。

 清水はFWヨンセンが先発を外れただけで、MF小野伸二ら主力がスタメンに。対する横浜FMは中澤佑二&栗原勇蔵の代表CBコンビを怪我欠いた以外は、MF中村俊輔ら主力選手が名を連ねた。

 立ち上がりから互いに中盤で激しい攻防を繰り広げ、前半はスコアが動かない。だが後半、清水が主導権を握り突破口を開いた。後半3分、カウンターのチャンスに最後はFW藤本淳吾がPA内右に走り込み貴重な先制点を決めた。藤本は横浜FMから来季の獲得オファーを受けているが、直接対決でその実力を見せつけた形だ。

 このゴールで清水がさらに勢いづき、エースも続いた。後半27分、FW岡崎慎司がMF小野伸二の右CKに合わせて追加点を奪う。そして同36分には左サイドのMF兵働昭弘がゴール前へパス。PA内で小野がスルーしたが、岡崎がしっかりと反応して決めて3-0とダメを押した。

 リーグ戦中盤には、一時首位に立った清水だが、ずるずると後退して現在はACL圏外の6位に沈んでいる。ナビスコ杯も準決勝で広島に敗れており、唯一残るのが、この天皇杯のタイトルだ。それだけに気合十分で戦っていた。

 また、清水によると藤本が「(今日の勝利によって)このメンバーで(試合を)できる時間が増えたことは本当に良かった」と語っているが、チームは6シーズン指揮を執った長谷川健太監督が今季限りで退任、そしてMF伊東輝悦やDF市川大祐らのベテランも退団が決まっており、恩人、仲間のためにも決勝の元日まで行きたい思いがある。このまま頂点を目指す。

(文 片岡涼)

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