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今回はC組です。バンディオンセ神戸(関西1位)、町田ゼルビア(関東1位)、静岡FC(東海1位)、ノルブリッツ北海道(北海道1位)。一次ラウンド「最激戦区」ながら、本命「バンディ」、対抗「ゼルビア」、ダークホース「静岡」、ノルブリッツは少し力が劣るかもしれない……と予想していました。

初日の結果は、
ゼルビア　0-1　バンディ
静岡　3-1　ノルブリッツ

24日=第1試合　町田ゼルビア対静岡FC(観衆461人=公式発表)

共に若いチームです。スタメン平均年齢はゼルビアが23,8歳で、静岡は平均23,5歳。パスをつないでサイドから崩すスタイルという点も、似ていました。結果、見応えのある試合でした。

前半28分　1-0　町田=主将のFW酒井　良(30歳、前・草津)の華麗なボレー・シュートで先制
前半35分　2-0　町田=CB雑賀友洋(23歳、法政大学新卒)が二アサイドから”完璧なピンポイント”ヘッドで追加点
前半44分　2-1　静岡=主将のFW清野智秋(26歳、前・札幌)=PK
後半43分　2-2　静岡=MF河村　優=後半交代出場(26歳、前・沖縄かりゆしFC)

ゼルビアは序盤こそ、大雑把なプレーが目立ったものの、徐々に持ち前の流動的なサッカーを展開。2点目をとった時点では、快勝を予感したほどの出来でした。ところが、後半途中から徐々に静岡がペースをつかみ始め、終了間際に同点。それまで何度かチャンスを作っていたサイドからの崩しが、最後に実りました。

そして、PK戦は5-4(7人目で決着)。今大会はPK戦での勝利は勝ち点2(敗退は同1)というルールです。ゼルビアにとっては、3と2の差は大きいです。最終戦でノルブリッツに勝っても、合計勝ち点5。静岡にとっても、大きい1です。なぜなら、最終戦でバンディに勝てば2勝1PK敗(勝ち点7)になるのですから。

24日=第2試合　バンディオンセ神戸対ノルブリッツ北海道(観衆356人=公式発表)

後半18分　0-1　ノルブリッツ=MF日向寺拓哉(29歳、北海高校出身)
後半25分　1-1　バンディ=FW松田喬志(24歳、東海大学出身)
後半34分　2-1　バンディ=FW西村完爾(29歳、前・セントラル神戸)
後半38分　3-1　バンディ=オウンゴール

終わってみれば、バンディの強さが目立った試合でしたが、ノルブツッツも大健闘しました。ノルブリッツの前身は北海道電力サッカー部で、クラブチームに転換したのは04年。勤勉かつ組織的なサッカーは、初日に見た企業チームの矢崎バレンテと似ています。

対するバンディは、相対的に個々の能力が高いからでしょうか、よく言えば「シンプル」ですが、「単調」なサッカーをしてしまいました。疲労を考慮して、失点するまでは無理をしなかったのかもしれません。とはいえ、結果的に逆転してしまうのですから、さすがです。1点目を決めた松田は今季の関西リーグ得点王(16点)で、2点目を決めた西村はチームの前身であるセントラル神戸時代からのメンバーです。松田を「柔」(切れ味)とすれば、西村は「剛」(フィジカル)。タイプが違うツートップの存在は、後半交代出場した森岡茂(34歳、元G大阪)の精度の高いキックを含めて、大きな武器です。

この試合の結果、バンディは勝ち点6となり、ゼルビアの2位以下が確定。3日目を待たずに、大きすぎる「1」になってしまいました。


2戦を終えた順位は以下の通り。
1位　バンディ　2勝(勝ち点6)
2位　静岡　1勝1PK敗(同4)
3位　ゼルビア　1PK勝1敗(同2)
4位　ノルブリッツ　2敗(同0)

25日　ゼルビア対ノルブリッツ、バンディ対静岡。

*他組の結果、順位、25日の組み合わせ
A組　グルージャ盛岡　0-3　ホンダロック
1位　ホンダロック　1勝(勝ち点3、得失点差+3)
2位　ファジアーノ岡山　1勝(同3、得失点差+1)
3位　グルージャ盛岡　2敗(同0)

25日　ファジアーノ対ホンダロック

B組　矢崎バレンテ　2-1　NECトーキン

1位　矢崎バレンテ　1勝1PK敗(勝ち点4)
2位　ニューウェーブ北九州　1PK勝(同2)
3位　NECトーキン　1敗(同0)

25日　NW北九州対NECトーキン


D組　セントラル中国　0-4　松本山雅
　　　FC Mi-OびわこKusatsu　2-1　徳島ヴォルティス・アマチュア

1位　FC Mi-O　2勝(勝ち点6、得失点差+9)
2位　松本山雅　2勝(同6、得失点差+8)　
3位　徳島ヴォルティス　2敗(同0、得失点差ー5)
4位　セントラル中国　2敗(同0、得失点差ー12)

25日　セントラル対徳島、Mi-O対山雅

<写真説明>町田ゼルビア対静岡FC。町田FW(主将)、酒井良の先制シュート