beacon

W杯32チームの法則 by 宝田雅樹

このエントリーをはてなブックマークに追加

[W杯参加204ヵ国編]204日連続企画(30) サウジアラビア(AFC) 出るか? 2大会連続予選無敗
by 宝田雅樹

サウジアラビア(AFC)
W杯予選参加回数 8回
W杯本大会出場回数 4回
最高成績 ベスト16(94年)
W杯戦績(本大会含む) 89戦46勝20分23敗
首都リヤド
FIFA加盟1959年
FIFAランク63位(5/16現在)
 西アジア、中東に位置し、アラビア半島の大部分に鎮座する大国。同地域の盟主的存在で、中東版袁紹といったところか。豊潤なオイルマネーが後ろ盾としてあるため、非常に国が豊かで、サッカーにおいてもUAEやカタール同様、ハングリー精神に欠けるという声も聞こえる。とはいっても、最近のW杯には4大会連続出場。初出場の94年米国W杯ではベスト16に進出。84年~00年のアジア杯では5大会連続で決勝に進出し、そのうち3回で優勝するなど、韓国、日本、イランと並びアジアを代表する存在となっている。

ジンクス・データ
 最近4大会のW杯予選の強さは特筆もの。特に初出場を決めた94年W杯と前回の06年ドイツW杯は予選を無敗で切り抜けている。アジアにおいて、無敗で予選を2度も突破したことがあるのは他に韓国だけ。ただし、2大会連続で予選無敗を達成したアジアの国は皆無なので、今予選サウジアラビアは新たな記録に挑戦することとなる。ちなみに現在は同予選16戦無敗中。また、94年W杯の初出場から現在まで4大会連続で出場中。初出場から4大会以上連続で出場した経験があるのは世界で7ヵ国(イタリア、イングランド、ロシア、ブルガリア、スイス、サウジアラビア、ブラジル)のみ。仮に10年南アフリカW杯にサウジアラビアが初出場から5大会連続の出場を果たせばブラジルの18大会、イングランドの6大会に次ぐ史上3ヵ国目の偉業となる。

天敵
 中東の袁紹は本家曹操を生み出した中国が大の苦手。W杯本大会でもフィジカルで圧倒してくる相手(スウェーデン、ドイツ、アイルランド等)には大敗する傾向があり、肉弾戦と空中戦を多用してくる中国は最も嫌なタイプだ。中国には、90年W杯予選から更新していた無敗記録を98年フランスW杯アジア最終予選で20で止められている。サウジアラビアの今後の課題はそのようなタイプの国の克服にあるだろう。

カモ
 サウジアラビア(袁紹)にとっての韓馥(カモ)はバングラデシュ。W杯予選4戦全勝、得点16、失点1と圧倒している。

因縁
 公孫讃※(好敵手)はクウェート。W杯予選では4大会で当たり、8戦して3勝2分3敗と五分。対戦した場合は必ずどちらかが予選を突破しているので、双方にとって負けられない対決だ。
(※讃の字は実際は[王賛])

サウジアラビア=パラメータ(100点満点)
攻撃力  61
守備力  50
タレント 54
経験   59
石油   99
ハングリー 1

このコラムの感想はこちらまでお寄せください。
(ジンクス担当 宝田雅樹)

TOP