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南アフリカW杯便り

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やっぱり「1番」より「2番」がいい!?

[6月21日午前4時@ヨハネスブルク]

 オランダ戦から一夜明け、20日朝の飛行機でダーバンからヨハネスブルクに戻ってきました。夜はサッカーシティでブラジル対コートジボワールを取材。日中は気温が20度以上になるダーバンから、最低気温が0度近くまで下がるヨハネスブルクへ。この寒暖差は体に悪いですね(笑)。

 今回は南アフリカの航空事情について書きたいと思います。南アフリカには「南アフリカ航空」「1time航空」「Mango航空」「Kulula航空」という4つの航空会社があります。

 国内最大手は南アフリカ航空。路線も便数も、他の3社と比べると、格段に多いです。例えば、ヨハネスブルク―ダーバン間だと、南アフリカ航空は時間帯によって30分おきに飛んでいることもありますが、1time航空は1日3便程度しかありません。

 ただし、南アフリカ航空は人気もあるため、すぐに満席になりやすく、値段も割高。日本がカメルーンと戦ったブルームフォンテーンへはこの南アフリカ航空で移動したのですが、今回のオランダ戦では初めて1time航空を利用しました。

 どちらがよかったかというと…。正直なところ、いいイメージを持ったのは1time航空の方でした。

 基本的に南アフリカでは(そもそも海外では)飛行機の出発時刻が遅れたり、突然キャンセルになったりということが日常的に起こります。ただし、こうした遅延やキャンセルが多いのは、圧倒的に南アフリカ航空。もちろん全体の便数が多いから目立つというのもありますが、1time航空が遅れても15分とか20分なのに対し、南アフリカ航空は平気で2時間、3時間の遅延があります。

 実際、13日に南アフリカ航空でヨハネスブルクからブルームフォンテーンに移動したときも、ヨハネスブルクの空港に着いて搭乗カウンターに行ってみると、搭乗予定だった便が突然のキャンセル。急きょ約1時間半後の便に変更になりました。

 一方、ダーバンからの帰りの1time航空では、たまたま一番前の座席だったのですが、機内に入ったのが遅かったため、座席上の収納棚がすでにいっぱい。ひとまず席に座って、全員が乗り込んでから後方の空いている収納棚に手荷物を入れようと思っていたら、女性キャビンアテンダントの方が気づいてくれて、親切に手荷物を後方の収納棚にしまってくれました。

 ヨハネスブルクに到着して飛行機を降りるときも、人の流れに逆行するわけにはいかないので、「全員が降りてから後ろに手荷物を取りに行かないとな」と思っていたのですが、飛行機が着陸してから駐機場へ移動している間にキャビンアテンダントの方が収納棚から手荷物を下ろして、僕の座席のところまで持ってきてくれました。

 南アフリカ航空のキャビンアテンダントはどちらかというと無愛想だったので(海外ではそういう人が多いですね)、そのギャップに驚きました。気のせいか、1time航空の女性キャビンアテンダントは美人が多かったような…。

 民主党の蓮舫議員が「なぜ1番なんですか? 2番じゃダメなんですか?」と言ったこともありましたが、確かに「1番」より「2番」がいいこともあるのかもしれませんね。

(文 西山紘平)

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