[3.21 J1第3節 大宮1-1神戸 NACK]

　ヴィッセル神戸のFW我那覇和樹が、川崎フロンターレから移籍後、初の試合出場を果たした。我那覇は21日に行われた大宮アルディージャ戦で今季初めてベンチ入りし、後半33分に先制点を決めたFW吉田孝行と交代。FW松橋章太とともに2トップを張った。
　「(監督には)ポジションだけ言われて出場した。でも(1-0でリードしていた)あの時間帯に投入されたので、役割は分かっていた」と語ったが、投入された後半30分くらいから試合の流れは大宮に傾き、得点チャンスを作ることは最後までできなかった。　
　ドーピング問題で出場停止処分を受けた07年と出場機会が減った08年は苦しい年となった。出場停止期間中にFW鄭大世が台頭。また途中加入のレナチーニョなどに遅れをとり出場機会が減少。そして戦力外通告を受けた。居場所を求めて加入した神戸でようやく出場機会を得た我那覇は、「これからもスタメンで出場できるチャンスを与えてもらえるように頑張りたい。練習の中から精一杯やれることをやっていく」と笑顔で話した。

<写真>神戸FW我那覇
(取材・文 山口雄人)