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浦和PK弾守り切り、勝点3で前進

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[3.29 ナビスコ杯GL第2節 横浜FM0-1浦和 日産ス]

 2009 Jリーグヤマザキナビスコカップ第2節が29日、各地で行われ、日産スタジアムでは横浜F・マリノス浦和レッズが対決した。試合は膠着したが、浦和は前半40分のポンテのPK弾を最後まで守り切り勝利。勝点を積み上げ前進した。一方横浜FMは、またしてもホームサポーターに勝利を見せることはできなかった。

 今季公式戦白星なしの横浜FMは、25日のナビスコ杯・磐田戦からMF小宮山尊信を田中裕介に、FW渡邉千真を山瀬功治にかえた3-4-3。1トップ2シャドーの頂点にはFW坂田大輔、右に狩野健太、左に山瀬功治を入れた。 一方アウェーの浦和は、4-2-3-1。FW高原直泰がトップを張り、2列目は左に原口元気、右にポンテ、トップ下を山田直輝が務めた。また前試合に続き、三都主アレサンドロがベンチ入りした。(スタメン、布陣はコチラ)。

 横浜FMは立ち上がりから右サイドを起点に攻撃を組み立てた。山瀬、狩野らが前線でキープすると、一気にスピードアップし効果的に右サイドの清水範久を絡めて攻撃に出る。浦和DFはそれに対応できず、いきなりピンチを迎えた。前半6分、こまかくパスを繋いだ末PA右の清水から中の坂田にパスが通ると、坂田は躊躇なくシュート。DFに当たったこぼれ球を清水がフィニッシュした。同8分には後方からのフィードに飛び出した狩野がワントラップ後に即フィニッシュ。これはGK山岸範宏の好セーブに阻まれた。また横浜FMは両ボランチの小椋祥平、兵藤慎剛が中盤で執拗に浦和MFを負い、効果的にパスコースを潰し、かたく試合を運んだ。
 一方浦和は、組織的な攻撃がなかなか噛み合わない中、山田直が奮闘。PA前でのキープからドリブル、サイドに開いた高原に散らすなど攻撃の要として機能した。同32分には山田直のサイドチェンジを受けた原口がDF3人を引きずるようにドリブルで独走。直後にも原口はPA前から積極的にシュートを打った。
 突如として試合が動いたのが前半40分だった。素早い動きでPAに侵入した原口が横浜FMのGK榎本と交錯しPKを獲得。このPKをポンテが右足でゴール左隅に流し込み1-0と先制に成功。内容は膠着したものの、前半は浦和リードで終えた。

 後半に入っても膠着は続き、互いにフィニッシュしきれない展開が続いた。横浜FMは後半16分、坂田をFW齋藤学に、山瀬をFW渡邉千真に交代。浦和もポンテをMF西澤代志也にかえた。同点弾を狙う横浜FMは同15分過ぎから猛攻に出た。同19分、入りたての齊藤が右クロスをシュート。枠内を強襲し入ったと思われたが、GK山岸の好守備に阻まれた。同25分には渡邉が弾丸ミドルで浦和ゴールを再び強襲。中盤でインターセプトしたDF松田直樹もドリブル突破後シュートを繰り出す。更に31分には、田中の左クロスのこぼれ球を斎藤がフィニッシュ。一次攻撃からの跳ね返りも果敢に打ち込んでいった。終了間際には193cmのDF金根煥を前線に置いてはロングボールを入れ続けたが、どのシュートも精度を欠き、同点弾を奪うには及ばず1-0で敗戦。逆に浦和はPKで得た1点を手堅守りきり、勝点3を積みあげた。

<写真>浦和MFポンテがPKで決勝点を挙げる
(取材・文 山口雄人)

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