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浦和GK山岸、好セーブ連発で完封

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[3.29 ナビスコ杯GL第2節 横浜FM0-1浦和 日産ス]

 浦和レッズのGK山岸範宏横浜F・マリノスに計22本ものシュートを打ち込まれながらも好セーブを連発し、完封した。

 山岸は25日のナビスコ杯・サンフレッチェ広島戦に続いて今季は公式戦2戦目。広島戦では前半27分にFW佐藤寿人にゴールを破られていただけに、このゲームは奮闘した。「去年のナビスコ杯も含めて、このところ勝てていなかったので個人としてもチームとしても意味のある勝利」。試合後そう語った山岸は、前半40分のMFポンテのPK点を最後まで守り通してみせた。後半は横浜FMに圧倒的に押される場面が多く、幾つか決定的なピンチを招いた。途中出場のMF丁東浩にあわやゴールというシュートを至近距離から撃ちこまれたが、瞬時に右に身体を伸ばしゴールを阻止した。前半8分にも後方からのフィードに飛び出したFW狩野健太の素早いシュートを腕を目一杯伸ばしては弾き出し、スタジアムを沸かせた。「後半残り20分くらいはもう我慢するしかないと思っていた。あのマリノスの攻撃を凌げたのは大きい。チームの勝利のために自分の仕事、責任をきちんと果たせて良かった」。厳しい表情ながらも安堵の微笑を浮かべた。

 日本代表GK都築龍太の陰に隠れ、出場機会も多くなく、長らく勝利に見放されてきた。それだけにこの試合にかける思いは強かった。「ずっと悔しい思いがあった。これからも前進していけるように頑張ります。4月4日、ホームでの大分戦ではサポーターの前でも結果を残したいですね」。攻め手を欠いたゲームで1点を守り切った自信を胸に、山岸の挑戦は続く。

<写真>浦和GK山岸(1番)がチームメイトと勝利を喜ぶ
(取材・文 山口雄人)

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