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横浜FM爆発!!最大得点「5」で今季初勝利!!

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[4.11 J1第5節 横浜FM5-0神戸 ニッパ球]

 J1第5節が11日各地で行われ、ニッパツ三ッ沢球技場では横浜F・マリノスヴィッセル神戸が対戦。今季いまだ未勝利のマリノスだったが、この日はFW渡邉千真、FW山瀬功治、FW狩野健太の攻撃力が爆発しゴールを量産。今季初勝利を5-0で締めくくった。一方、神戸はマリノスの勢いの前に90分間ゲームを支配され、屈辱の今季最大失点で敗北した。

 MF河合竜二、FW清水範久、DF栗原勇蔵を負傷で欠いたマリノスは3-4-3。MF丁東浩は右MFに入り、前節のアルビ゛レックス新潟戦に続き2度目のスタメン出場となった。対する神戸はFW茂木弘人、我那覇和樹をトップに据え、中盤ダイヤモンド型の4-4-2の布陣で臨んだ(スタメン、布陣はコチラ)。

 今季初勝利を目指すマリノスは、前半から3得点を奪う猛攻で勝利を一気に引き寄せた。その口火を切ったのが大卒No.1ルーキーFW渡邉千真だった。前半2分、DF松田直樹がPAに鋭いロングパスを送ると左ボランチに入ったMF兵藤慎剛が背中にプレッシャーを受けながらも右の狭いスペースにパス。すると勢いよく飛び込んだ渡邉がDF2人の間からフィニッシュ。強烈なシュートはポストに当たりネットを揺らした。 
 同17分、先制したマリノスはピンチを迎える。神戸の右CKからFW我那覇和樹がオーバーヘッドシュート。GK榎本哲也が弾くと、更にDF河本裕之がヘディングシュート。これも再び榎本が弾きだした。マリノスはピンチを脱すると直後のゴールキックから鋭いカウンターアタックで加点に成功した。FW狩野健太からパスを受けたFW山瀬功治が左サイドを独走し、縦に切れ込む。PAに侵入するとDF2人を瞬く間に抜き去って右足シュート一閃。ゴール右隅へ突き刺した。
 2-0とした3分後には、渡邉がこの日2点目を稼ぎ出した。右サイドのDF金根煥がPAに浮き球パスを送ると、神戸DF宮本恒靖との競り合いに勝った渡邉が右足でループシュート。ボールはGKの頭上を通りラインを超えた。3-0としたマリノスは、その後も山瀬、渡邉、狩野ら3トップの連携を中心にバイタルエリアを突破。DF中澤佑二や松田らも積極的に前線に上がり、攻撃の枚数で神戸を上回った。前半は完全にマリノスのゲーム。神戸はほぼ良いところを見せることなく前半を終えた。

 後半に入ると、神戸は我那覇をFW岸田裕樹に、DF河本をアラン・バイーアに交代。前半、マリノスFW陣に振り回された守備を整えた。しかし前半3分、GK榎本達也と最終ラインの連携ミスからマリノスに4点目を献上してしまう。マリノスのフィードをGK榎本が中途半端にクリア。遠慮がちに蹴られた球は守備陣に届くことなく、ルーズボールとなった。そのミスを逃さなかった山瀬が素早く働きかけ、ワンタッチでループシュートを叩き込んだ。4-0。マリノスはこの時点で勝負を決めた。
 余りにもお粗末な失点劇に神戸は更に失速。神戸DFは寄せが遅い上に甘く、マリノス狩野、山瀬らの早い飛び出しについていけない。またMF小椋祥平、兵藤慎剛、田中裕介のパス出しに翻弄され、攻め込まれる嫌な流れを絶ちきれない。攻撃ではカウンターからMFボッティや途中出場のMF馬場賢治らが起点となり、突破力あるFW茂木と連携を図るがツメが甘くフィニッシュまで持ち込めない。後半23分にはPA左前のFKから狩野に直接シュートを入れられ、5失点目。結局神戸は、90分を通してゲームを完全にコントロールされ、今季最大失点で敗北。
 一方マリノスは今季一度も勝てなかった鬱憤を晴らすかのように最大得点を叩きだし、5-0で完封勝利。次に繋がる大きな大きな勝利となった。

(取材・文 山口雄人)

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