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マリノス今季初勝利に、一同「ホッ」

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[4.11 J1第5節 横浜FM5-0神戸 ニッパ球]

 今季初勝利を見事に5-0の大量勝利で飾った横浜F・マリノス。試合後、選手たちは「ホッとした」を連発。それぞれ安堵の表情を浮かべた。

 「初勝利、ホッとしています」。会見に現れた木村浩吉監督がそう口火を切ると、DF中澤佑二も「ホッとした。でもここからが大事」。1点目を決めたFW渡邉千真が「先はまだまだ長いけれど、とりあえずホッとした」と話せば、渡邉のゴールの起点を作ったDF松田直樹も「素直に嬉しい。ホッとしています。(2点目の)山瀬のゴールは本当に嬉しかった。泣こうかな…」とおどけてみせた。やっとこさ勝ち取った勝利に、チームの雰囲気は一気に和んだ。

 「何度も言ってきたけれども、これまでの試合内容は悪くなかった。いずれ今日のように勝てると信じていた」。木村監督はこの一月ゲームをひっくり返されても結果が出なくても、そして報道陣に疑問視されようとも、チームの方針や戦術を頑なに変えないできた。試合前にも「今は我慢の時。とにかく今までチームとしてやってきた事を続けるのが大切。選手個人がやっている事に対して間違っていないと信じてやるしかない」と、自分の信念を貫き通す覚悟を語っていた。

 この日のマリノスは、守備が果敢に攻撃参加。守備ラインと中盤、前線の山瀬功治、狩野健太、渡邉が連動で上手く噛み合い、勝てなかった鬱憤を晴らすべくゴールを奪取しまくった。松田は「やり続けてきたことで、やっと結果がついてきた。浩吉さんが言っていた通りになった」と指揮官に信頼を寄せた。
 「信は力なり」。それを体現したような素晴らしい初勝利となった。

(取材・文 山口雄人)

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