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「Around20」の2発で浦和快勝!!

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[5.30 ナビスコ杯GL第4節 浦和2-0新潟 埼玉]

 2009Jリーグヤマザキナビスコカップ第4節が30日、各地で行わた。27446人が詰めかけた埼玉スタジアム2002ではAグループ3位の浦和レッズと7位のアルビレックス新潟が対決。両者は2日のリーグ戦・第9節に続き5月で2戦目となったが、21歳DF西澤代志也、20歳MFエスクデロ・セルヒオの「Around20」のゴールで、浦和がキッチリと勝利。浦和は日本代表招集や怪我で多くの主力選手を欠きながらも、層の厚さを見せつける格好となった。

 [先発、布陣はコチラでチェック!!]

 4-4-2の布陣で臨んだホームの浦和は、中盤前線でのパスワークで主導権を握ったが肝心な場面で相手のプレスに潰される場面も多く、なかなかチャンスを作れない。前半12分、右サイドから中へ切れ込んだ右MF高橋峻希が1列後ろへ戻すと、リターンパスを受けた直後振り返り様にフィニッシュ。"前への意識"を強く感じさせる積極的なプレーを見せた。

 対する新潟は4-3-3。ボランチの本間勲が両サイドに大きくふって揺さぶりをかける。右からはMFマルシオ・リシャルデス、松下年宏が、左からは左SBジウトンが際どいクロスを蹴り込み、FW大島秀夫、ペドロ・ジュニオールらがシュート、セカンドボールを狙った。

 スタジアム熱が一気に高まったのは前半28分、公式戦初となる右SB西澤の完璧なゴールシーンだった。西澤はピッチ中央でペドロからボール奪取すると、緩やかなドリブルでDFを引きつけ、左サイドのMF細貝萌とワンツー。ガラ空きとなった中央を突破し、左足でゴールネットを揺らした。これで新潟にも火が付き、直後の32分には右SB内田潤のクロスに合わせた松下がポスト直撃のヘディングシュートで応戦。しかし、得点獲得には至らず浦和リードで前半を終えた。

 「1点じゃ足りない」。ハーフタイムにF・フィンケ監督から檄が飛ぶと、浦和が加点し勢いづいた。前半11分、FW高原直泰が左サイドで身体を張って繋ぐと、MFエスクデロが迫力あるドリブルでPAに突進。するとフォローのないゴール前中央にスピードに乗った高原が走り込み、パスを受けてフィニッシュ。このシュートはDFに当たり不発となったが、このボールを細貝が拾い中のエスクデロに繋ぎ再度フィニッシュ。エスクデロのシュートはDFの足に当たって軌道を変えゴール右隅に転がった。2-0。浦和は分厚く粘り強い攻撃で突き放した。

 新潟は失点後からMF本間をMFディビッドソン純マーカスに、FWペドロを木暮郁哉に、DF内田潤を松尾直人に交代。ゲームの流れを変えに出た。松下らの正確なクロスを武器にサイド攻撃、セットプレーから1点を奪いにいったが、最後まで攻め手を欠き試合終了。

 浦和は多くの主力選手を欠きながらも安定感ある戦いぶりで勝点3を獲得。勝点7、得失点差+2でAグループの首位に立った。一方、新潟は勝点1でグループ最下位のままとなった。

<写真>先制点を挙げたDF西澤(27番)
(取材・文 山口雄人)

試合レポート2/試合レポート3
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