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作戦通りの勝利で横浜FM木村監督ニンマリ

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[6.21 J1第14節 横浜FM2-0浦和 日産ス]

 「相手が後半残り20分で足が止まるのは分かっていた。だからこのような結果になった」。浦和レッズに2-0で完勝した横浜F・マリノス木村浩吉監督は、試合を振り返った。

 Jリーグ屈指の人気カードを見るために40288人が入った日産スタジアム。しかし遠方から駆け付けた浦和ファンには苦々しい試合となった。前半20分くらいまでは、マリノスを上回る運動量で、浦和が一気に押し込んだ。FWエジミウソン、高原直泰、山田直輝、阿部勇樹らが躍動しマリノスゴールに迫った。「前半20分くらいまでの圧力で90分来られたら、さすがに敵わない」と木村監督。しかしその後、マリノスの中盤・前線でのプレスが機能し、パス回しも安定を見せ始めた。

 「(第11節の)浦和vs川崎Fを見ていて分かったが、浦和は後半残り20分で足が止まる」。指揮官の読み以上に、この日の浦和は足が止まるのが早かった。前半30分あたりからはマリノスペース。前半終了間際には山瀬功治がGK都築龍太をかわしフィニッシュ。後半早々には、カウンターからFW渡邉千真、山瀬が2ゴールを奪い、試合を決めた。「前半の20分をしのぎ切ったこと」と監督は勝因を話した。

 浦和のF・フィンケ監督は「今日の相手の勝利は妥当。前半30分以降、優れたプレーをさせてもらえなかった。敗因はまだよくわからない」。マリノスは次節をガンバ大阪とホームで戦う。指揮官は浦和同様に、早くもガンバの弱点を見つけているかもしれない。戦略と勢いで次も勝ちを掴むつもりだ。

<写真>勝利を収めた横浜FM
(取材・文 山口雄人)

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