[6.28 J1第15節 横浜FM1-2G大阪 日産ス]

　J1第15節残り4試合が28日、各地で行われ、雨模様の横浜市・日産スタジアムではリーグ戦8位の横浜F・マリノスが7位のガンバ大阪と対戦。マリノスがMF松田直樹のゴールで先制したが、後半に入るとガンバはMF遠藤保仁、橋本英郎が得点。2-1で逆転勝利を飾った。ガンバは順位を5位にあげ、マリノスは11位に落とした。

　ホームのマリノスは4-3-3。前節・浦和レッズ戦を体調不良で欠場したDF中澤佑二が復帰。一方、アウェーのG大阪は4-4-2。GK松代直樹は初出場。2人で15点を記録中のFWレアンドロとチョ・ジェジンが2トップを張った。
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　両チームとも重い立ち上がりながら、持ち前のパスワークを武器にガンバがやや優位に進めた。前半11分には、カウンター攻撃からレアンドロとMF二川孝広の連携でPAに侵入。同15分には二川のパスにチョ・ジェジンが反応。一気にPAへ抜け出し、GK飯倉大樹と1対1。左足でシュートを放ったが飯倉の好セーブに阻まれ、決定的チャンスを逃した。

　マリノスは序盤こそ守備の時間を強いられたが、徐々にパスが落ち付きだす。中盤のMF小椋祥平、松田直樹、兵藤慎剛らを中心にコンパクトに繋ぎ、相手のプレスに押されると最終ラインに戻しては落ち着いて攻撃態勢を組み立てていった。そして前半20分、マリノスが先制点奪取に成功した。DF小宮山尊信が左サイドからセンタリングをあげると、DFにクリアされルーズボールに。それが松田に渡り右足フィニッシュ。ゴール右隅に1-0となる先制弾を叩きこんだ。


　0-1で迎えた後半。開始からガンバは不調のチョ・ジェジンを下げFWルーカスを投入。ここからガンバの猛追が始まった。同点弾は後半7分。左サイドからクロスが入るとDF中澤佑二がヘディングでクリア。すると、そのボールがPA右に詰めていたMF遠藤保仁の足元へ落ち、遠藤はトラップ後に落ち着いて右足でゴール右に流し込んだ。相手のミスからのラッキーなゴールで同点にすると、その2分後、今度は橋本がラッキーゴールを決めた。レアンドロがミドルシュートを放つと相手DFに当たり、PA右へ大きく跳ね上がった。ゴールラインを切らせまいとGK飯倉が身体を投げ出し、そのボールだけをピッチに戻すと、橋本がその球を拾いフィニッシュ。今季初ゴールで2-1とした。

　まさかのミスで逆転されたマリノスはFW狩野健太を坂田大輔に、MF小椋祥平を金根煥、兵藤をMF長谷川アーリアジャスールに交代。後半17分、松田が右サイドをドリブルで崩しシュート。24分、山瀬功治が右からのクロスをオ―バーヘッドシュート。41分にはFW渡邉千真が右クロスに高い打点で合わせ、ヘディングシュート。しかしこれは左ポストに嫌われ、最後まで同点弾を奪うことはならなかった。

　試合はガンバが2-1の逆転勝利。公式戦4連敗だったガンバは、久々の白星を獲得。一方、公式戦6試合負けなし(4勝2分)だったマリノスは久々の黒星。勝点を積み上げることは出来なかった。

<写真>後半7分、同点ゴールを決めたG大阪のMF遠藤保仁(右)がMF橋本英郎と喜ぶ

(取材・文 山口雄人)

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