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[高校MOM119]新島学園GK半田徹(2年)_勝利呼んだPKストッパー

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.28 全国高校選手権群馬県大会準決勝 共愛学園 0-0(PK4-5)新島学園]

 延長後半残り2分。ピッチサイドには黄色いユニフォームを着た背番号1のGKが立っていた。「PK戦を見越して、PKが得意な彼を投入しようというプランでした。相手のロングボールを守備陣が跳ね返せていたので、PK戦まで行くと思った」。

 内藤監督は自らのプランを実行に移した。3年生GK石坂朋久が98分間も守り抜いたゴールマウスに、後輩である2年生GK半田徹が立つことは、相当なプレッシャーがあった。入って早々に、相手のロングボールが襲い掛かったが、危なげない対処を見せ、勝負をPK戦に持ち込ませた。
 
 いきなり後攻の味方の1人目が相手GKに阻まれるというスタートとなり、半田も3本連続で決められるという苦しい流れだったが、彼は冷静だった。「最近はキャプテンと毎日PK戦の練習をしていた。1本は止められると思った」と、慌てることなく、仲間との練習の成果を信じた。そして4人目のキックをセーブ。同点に戻すと、相手の6人目が外し、最後のキッカーとなったDF坂口賢吾が決めて、勝利が確定した。
「仕事が出来てよかった」。試合後に満面の笑みを見せた2年生PKストッパーは、その大役を見事にこなしてみせた。

(取材・文 安藤隆人)

特設:高校サッカー選手権2009

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