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[高校MOM177]関大一MF梅鉢貴秀(2年)_2点演出!きっかけは“父さん”の一言

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.5 全国高校選手権準々決勝 関大一 4-1 藤枝明誠 市原臨海]

 3回戦の八千代(千葉)戦に比べると、関大一の選手たちは、動きが重かった。藤枝明誠の“寄せ”が良かったとも言えるが、いずれにせよ、「自分たちのサッカーができませんでした」(先制点を含む2得点を決めた右SB小島悠司=3年)。

 そんな状況下、精度の高いCKで先制点と3点目をアシストしたのが、ボランチ梅鉢貴秀(2年)である。関大一は基本的に、FKは小島、CKは梅鉢がキッカーを務める。そして、小島は鹿島戦でFKから直接ゴールを華麗に決めている。流れ”が停滞しても、セットプレーで得点できるのが、関大一の強みだ。

 梅鉢に“FKも蹴りたいと思う?”と問うと、「蹴りたいですけど、タテ社会ですから(笑)」。
こんなことを言えるのは、選手同士の関係が上手くいっている証かもしれない。

 その後、「小島さんは上手いですから――」とちゃんと、フォローも忘れなかった。

「もともと、CKは右足で蹴っていたんですが、大阪府予選中に父さんから“左足で蹴ったらどうだ”と言われたので、蹴ってみたら、うまくいきました、以来、両足を使いわけています」(梅鉢)

ということは、“父さん”はサッカーに詳しいのかと思いきや……、

「バスケ(ットボール)をやっていたんですが……、『左で蹴った方がゴールの近くに【ボールが】行くんちゃう?』というくらいの気持ちだったと思います」(梅鉢)

 ちなみに、FKのキッカーを務める小島いわく、「得点を決めたいので、CKは合わせる側の方が良いです」。

(取材・文 木次成夫)

特設:高校サッカー選手権2009

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