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[高校選手権]“完敗”神村学園、2年生MF小谷がリベンジ宣言

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 青森山田 4-0 神村学園 市原臨海]

 ドリブル突破をベースにした攻撃サッカーが神村学園の特徴だ。竹元真樹監督は試合後「ハイリスクハイリターンのサッカー」と評した。そして、敗れたとはいえ、スタイルを「変えるつもりはない。このサッカーで天下を取りたいと思っている」と――。

 セットプレーから先制され、ミスから2失点目を奪われて前半終了。試合を通して随所で持ち味を発揮したが、良い時に比べると連関性に欠けた。個人能力を活かした突破は散見したが、周囲のフォローが足りなかった。

「青森山田は中盤のバランスが良かったです。(ボールを)拾いたいところで、全部、拾われました。(神村は)そこで焦って、ミスを重ね、さらに焦ってしまいました」(MF小谷健吾=2年)。

 予期せぬ事態もチーム全体の出来に影響した。「右SBが急性胃腸炎になってしまい、出場できなかったことは痛かったです。両SBはうちのサッカーの象徴とも言えますから」(竹元監督)。

 勝利至上主義者からすれば、神村のサッカーは“ありえない”かもしれない。しかし、主役の選手たちが、攻撃的サッカーを好んでいる点が面白い。神村学園中等部出身で、来年度は主軸となることが期待される小谷はこう言った。

「神村のプレースタイルは変わらないと思うので、良いところを活かして来年はリベンジしたいです」。

<写真>神村学園MF小谷
(取材・文 木次成夫)

特設:高校サッカー選手権2009

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