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2年目のジンクスもなんのその、昨季新人王・渡邉が初ゴール

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[3.13 J1第2節 横浜FM3-0湘南 日産ス]

 昨年の新人王が今季初ゴールを決めた。横浜F・マリノスは1-0の後半16分、MF山瀬功治のシュートをGKが弾いたこぼれ球をFW渡邉千真が左足で押し込み、追加点。渡邉のシュートはゴールライン付近で相手DFにクリアされ、MF長谷川アーリアジャスールが詰めていたが、渡邉のシュートがすでにゴールラインを割っていた。

 スタジアムではいったん長谷川のゴールとアナウンスされたが、その後訂正。外からは分かりづらかったが、リプレーを見る限り、完全に渡邉のシュートがゴールラインを越えていた。

 「入ってましたよ。自分では分かってました」。渡邉はそうはにかんだ。ルーキーイヤーの昨季は13得点を挙げ、城彰二氏の持っていた新人の得点記録を15年ぶりに塗り替えた。新人王も堂々の受賞。2年目のジンクスとの闘いともなる今季、開幕戦は不発に終わったが、2戦目でしっかりと結果を残した。

 「今日は結果を出したかったので、よかった。(ゴールは)狙っていたので。形がどうであれ、決まったことは素直にうれしいです」

 今季の目標はずばり20得点。さらなる飛躍を目指す2年目のシーズンは、“援護射撃”をしてくれる心強い味方も加わった。MF中村俊輔という日本屈指のパサーの加入はFW陣にとって何よりも追い風だろう。

 「一緒にやる時間が少なくて、どうなるのかなという不安もあったけど、すごくやりやすかった。すべてがうまくいったわけじゃないけど、これから連係もどんどんよくなると思う」。俊輔から千真へ――。横浜FMに新たなホットラインが誕生すれば、夢の得点王も不可能ではなくなる。

<写真>追加点を決めた横浜FM・FW渡邉
(取材・文 西山紘平)

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