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湘南の“秘蔵っ子”、ユース出身の古林がデビュー

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[3.13 J1第2節 横浜FM3-0湘南 日産ス]

 敗れた中に一筋の光があった。湘南ベルマーレはジュニアから在籍する“秘蔵っ子”、MF古林将太がデビューを果たした。

 「とにかく負けてるんで、前に仕掛けろといわれた。初めてなんで緊張したけど、やってえやろうと思った。でも実力の半分も出せなかった。俊輔に厳しチェックをした? やってやろうと、強い気持ちでいきました」

 後半36分、DF阪田に代わりピッチに立った。チームは直後に4-3-3から3-4-3にシステム変更し、古林は右MFに入った。出場直後には中村俊輔にも臆することなくガツンと当たり、守備をした。たしかに、攻撃では持ち味のドリブル突破を発揮する場面は少なかったが、貴重な経験を積むことができた。

 古林は神奈川県南足柄市出身で、小学生から湘南の下部組織で育った期待の星。昨季はユースながら2種登録されていた。出場は叶わなかったが、トップ昇格を果たし日々、実力を付けている。まだ粗削りだが、スピードに乗ったドリブルは先輩選手に引けをとらない。チームの願いは、将来の主力に成長することだ。

 「もっとドリブルで仕掛けたり、ただクロスを入れるだけじゃなくて、中に仕掛けて入れたりとかしたかった。練習からしっかりやっていきたい。練習から自分のいいところを出して、まずは次の試合のメンバーに入れるように頑張りたい。そして、試合に出られるようやっていきたい」

 古林はあくなき向上心をのぞかせた。今後、アジエルら怪我人が戻ってくるとメンバー入りも大変になる。だが、期待の星は、チームに貢献する選手になることを目指している。期待のアタッカーはこの日の経験を肥やしに、さらなる成長を目指す。

<写真>湘南MF古林
(取材・文 近藤安弘)

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