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「気持ちが全て」鄭大世の2発が川崎F救う

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[3.13 J1第2節 名古屋 2-3 川崎F]

 4日前に行われたAFCチャンピオンズリーグ・北京国安(中国)戦を1-3で落とし、悔し涙を流した川崎フロンタ-レの北朝鮮代表FW鄭大世が劇的な決勝ゴールでチームに勝ち点3をもたらした。

 2度のリードを守れず2-2で終盤を迎えた試合もロスタイム突入目前。相手に押し込まれ勝利は厳しいように見えたが、背番号9の一撃が川崎Fサポーターを沸かせる。途中出場のMF木村祐志が左サイドから送ったボールをDFを背負いながらトラップした鄭は、左前方へやや離れたボールに素早く反応。すると振り向き様に強引に右足を振り抜いた。

 “ストライカーとしての本能”が放たせたともいうべきシュートは弾丸ライナーとなってゴール右上へ突き刺さり決勝ゴールとなった。この日は前半16分のFK弾を含めて2発。試合後のインタビューでゴールについて質問された鄭は「気持ちが全てです。(ACLでの悔しさを)全てぶつけようと思っていた。これで勢いに乗れて、勝利につながるゴールを決められたら最高」。日本代表MF中村憲剛、FWジュニーニョをケガで欠く川崎Fだが、“乗ったら最も恐い”FWが今季初ゴールを含む2発で目を覚ました。

(文 吉田太郎)

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