beacon

岡崎の2発で清水が横浜FMを撃破、無敗を守り暫定首位へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.3 J1第5節 横浜FM1-2清水 日産ス]

 J1第5節は3日、各地で6試合を行い、日産スタジアムでは3位横浜F・マリノスと2位清水エスパルスが対戦。清水は前半5分、42分にFW岡崎慎司がゴールを決めると、横浜FMの反撃を1点に抑え、2-1で逃げ切った。これで開幕から3勝2分の無敗をキープ。この日試合のなかった鹿島を抜き、暫定首位に浮上した。

 横浜FMのシステムは4-4-2で、GK飯倉大樹、4バックは右から波戸康広、栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介。中盤は小椋祥平と兵藤慎剛のダブルボランチ、右に中村俊輔、左に清水範久が入り、山瀬功治と渡邉千真が2トップを組んだ。
 清水は4-3-3で、GK西部洋平、4バックは右から辻尾真二、児玉新、ボスナー、太田宏介と並んだ。中盤は本田拓也がアンカーで、前めに山本真希と小野伸二。前線は右から岡崎慎司、ヨンセン、兵働昭弘の3トップだった。

 試合は前半5分にいきなり動いた。清水は小野と辻尾のパス交換で右サイドを崩し、辻尾がゴール前にクロス。DFがクリアしたこぼれ球を岡崎が蹴り込み、先制に成功した。前半12分には兵働の左CKに岡崎がダイビングヘッドで合わせるが、GKの正面。立ち上がりは出足良く清水が試合を進めた。

 横浜FMも徐々に盛り返すが、前半27分に中村が足を痛め、MF狩野健太と交代するアクシデント。狩野がボランチに入り、兵藤がサイドハーフにポジションを上げた。

 横浜FMはボール支配率を高め、清水陣内へ攻め込むが、組織的なディフェンスを崩せない。清水の守備陣は豊富な運動量でボール保持者を素早く囲い込んでプレッシャーをかけ、自由にプレーさせなかった。

 横浜FMにはセットプレーのチャンスも何度もあったが、前半38分、狩野の右CKに合わせた栗原のヘディングシュートは兵働が体でブロック。粘り強く耐え続けた清水は前半42分、少ないチャンスを生かし、追加点を決めた。

 右サイドから小野が上げたFKに栗原とGK飯倉がかぶり、クリアボールがゴール前にこぼれると、またも岡崎が押し込み、2-0。清水が理想的な時間に追加点を挙げ、前半を折り返した。

 横浜FMはハーフタイムに栗原に代えてFWバスティアニーニを投入。山瀬が左サイドに下がり、狩野と兵藤のダブルボランチ、渡邉とバスティアニーニの2トップに変更した。

 後半に入っても横浜FMが主導権を握る展開が続くが、清水の牙城を崩せない。後半13分にはオーバーラップしてきた中澤のシュートをボスナーが体を張って止めるなど気迫のディフェンスで横浜FMの攻撃を跳ね返した。

 後半21分には狩野の右CKからPA内で児玉が中澤を倒したとして横浜FMがPKを獲得したが、兵藤のキックはGK西部がスーパーセーブでゴールを死守した。

 清水は後半24分、山本真のスルーパスに辻尾がフリーで抜け出す決定機を迎えたが、シュートはゴール左へ。その直後には小野に代えてFW藤本淳吾を投入。兵働が中盤に下がった。

 終盤は横浜FMが一方的に押し込む展開となり、後半37分には狩野の右FKを清水がヘディングでそらすと、本田のクリアがゴールに吸い込まれ、ようやく1点を返した。一気に同点ゴールを目指し、猛攻を仕掛けたが、後半42分の兵藤のミドルシュートはGK西部の好守に阻まれ、後半ロスタイムには田中の左クロスをGK西部がパンチングしたこぼれ球を狩野が狙ったが、ゴールライン上でボスナーがクリアするスーパープレー。最後はヨンセンも下がって守りを固めた清水が2-1で逃げ切った。

<写真>清水FW岡崎
(取材・文 西山紘平)

TOP