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広島が青山の約63mスーパーゴールで先制も…横浜FMが逆転劇みせ4連勝

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[5.12 J1第11節 広島1-3横浜FM 広島ビ]

 13位横浜F・マリノスが4連勝を飾ってみせた。敵地で3位サンフレッチェ広島と対戦すると、3-1で勝利した。今季は開幕戦から7試合勝ちが無く苦しい幕開けとなっていたが、4月28日の神戸戦(3-1)で今季初勝利を手にすると怒涛の4連勝を果たした。一方の広島は開始6分に、MF青山敏弘がゴールまで約63mの距離からロングシュートを決めて先制したが逆転負け。ホーム連敗を喫した。

 広島は前節・柏戦(5-2)からメンバーは変わらず。一方の横浜FMはFW大黒将志が今季初のベンチスタート。FWマルキーニョスが今季出場3試合目にして初先発を果たした。

 開始6分、衝撃的なゴールが決まった。自陣内センターライン手前でボールを受けた青山敏が右足で思い切りよくロングシュートを狙った。ゴールまで約63mのまさかの位置からのシュート。飛び出していたGK飯倉大樹の頭上を越えたボールは、きれいにゴールネット正面へ突き刺さった。意表を突いた鮮やかなスーパーゴールで広島が先制。選手たちは"ボーリングパフォーマンス"でゴールを喜んだ。

 その後もホームの広島が果敢に攻める。前半23分には青山敏の左クロスにMF石原直樹が抜け出し、シュートを狙う。これはGK飯倉に止められた。追加点は奪えない。

 すると前半38分、横浜FMがワンチャンスをものにした。左サイドからドリブルで仕掛けたFW小野裕二がクロスを入れる。ファーサイドのマルキーニョスが競り勝つと、頭で叩き込んだ。初先発の助っ人FWが1-1に追いつく同点弾。試合を振り出しに戻して前半を折り返した。

 後半に入ってもなかなか試合は動かない。後半26分にはマルキーニョスに代わって、大黒が出場した。すると後半32分、前線の選手たちが連動した動きをみせると、横浜FMが逆転に成功した。右サイドで仕掛けたDF小林祐三がヒールで後ろへ流す。これを受けた小野がダイレクトで右クロス。ファーサイドの大黒が放ったヘディングシュートはGK西川周作に止められるが、こぼれに詰めたMF齋藤学が素早くゴールへ流し込んだ。横浜FMが2-1と逆転に成功した。

 一気に勢いづいた横浜FMは後半38分には追加点。MF中村俊輔の右CKからニアサイドへ飛び込んだMF富澤清太郎がヘディングシュート。今季東京Vから加入した富澤が移籍後初ゴールを沈め、2点差に広げた。そのまま逃げ切った横浜FMが逆転勝利で4連勝。好調をキープした。

 試合後、逆転弾を決めた齋藤は「先にスーパーゴールで点を取られたが、みんなで続けようと言っていた。いいボールが上がって、マルキが決めてくれたのであれが大きかったと思う」とキッパリ。「選手たちが走り負けていないというのを一番強く思うので、これからもこれを続けたい。4連勝といっても、まだ4勝目なのでここからACL出場圏内をめざして頑張りたい」と力を込めた。

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