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1得点1アシストで不敗神話継続、柏FW工藤「去年のサッカーを思い出した」

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[5.12 J1第11節 川崎F0-2柏 等々力]

 “不敗神話”継続だ。柏レイソルは4試合ぶりに先発したFW工藤壮人が1得点1アシスト。後半18分の先制点が決勝点となり、自身が得点した試合は17戦負けなし(16勝1分)とし、チームに5試合ぶりの勝ち点3をもたらした。

 前半のシュート数は9本対1本。0-0のまま折り返したが、「前半のうちに1点取れたかなと思うけど、セカンドボールも拾ってしっかりペースを握れていた。どこかで点を取れる自信もあった」と言う。そして迎えた後半18分、FW田中順也のシュート性のクロスを受け、ゴール正面から右足でシュート。一度はDFのブロックに阻まれたが、こぼれ球を再び右足で蹴り込み、先制点を奪った。

 後半ロスタイムには高い位置でのインターセプトからMF茨田陽生が工藤につなぎ、ドリブルで仕掛ける。「(シュートまで)いこうと思ったけど、足がつっていたので」と冷静に横パス。MFジョルジ・ワグネルのダメ押しゴールをアシストした。

 なかなか先制点を取れず、1点リード後もペースを握り続けながら試合を決定づける2点目が遠かった。相手に反撃を許す時間帯もあったが、守備陣が粘り強く耐え、5試合ぶりの完封勝利。終わってみればシュート数でも20本対6本の完勝だった。

 田中は「久々にレイソルらしいサッカーをして、これだっていう感じ。これがうちのサッカー」と胸を張る。「最近は攻め急いでカウンターで失点する試合が多かった。相手の攻撃を受けつつ、しっかり2点目を取って。終わってみたら2-0というのがうちのサッカー」と力説した。

「チームとしてなかなか勝てないと、自分たちのペースを忘れてしまう」。工藤はそう認めたうえで「今日は攻撃に厚みもあったし、守備でもしっかりボールを取れていた。全員が去年の自信を持っているときのサッカーを思い出したと思う」と言う。15日にはグループリーグ突破の懸かったACL全北現代戦も控える。リーグ戦での巻き返しへ、ACL決勝トーナメント進出へ、昨季のJ1王者が“きっかけ”となる勝ち点3を手にした。

(取材・文 西山紘平)

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