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風間体制初の零封負けも…憲剛「もっと自信を持って」

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[5.12 J1第11節 川崎F0-2柏 等々力]

 川崎フロンターレ風間八宏監督就任後初の無得点に終わり、連勝も2で止まった。90分を通してシュートはわずか6本。柏の高い位置からのプレッシャーに苦しみ、思うようなポゼッションサッカーを見せれらなかった。

「簡単に言うと、自信」。原因を聞かれた風間監督はそう即答し、「自信を持ってボールを持てるか。組織ではなく、個人のところ。こういうサッカーをすると、試合によってメンタルをコントロールできないときもある。そこはメンタルや自信の部分。粘り強く、細かくやっていかないといけない」と語った。

 MF中村憲剛は「相手がフォーメーションをうちに合わせてきて、相手のプレッシャーにハマッた感じ。そこはもっと練習しないといけないポイント」と指摘する。「(CBの)井川と(森下)俊のところでもう少し余裕があってもよかった。プレッシャーが来ても、CB2人と(アンカーの田中)裕介の三角形でだれか一人は空くはず。3人だけでなく、だれかが動いて空けてあげたり、一人ひとりがもっと考えないといけない」。相手の対策にハマり、打開できなかった未熟さを認めた。

「個人個人がもっと技術を上げて、一人が(プレッシャーに)来ても平気でキープできるようになれば崩しの形は増える。今日も一つプレッシャーがはがれたら、可能性のある攻撃ができていた。自分たちのポジションに付きすぎて、相手がハメてきた守備をはがせなかった」

 ここ2試合で7得点を量産し、2連勝を飾っていた攻撃陣の沈黙。風間体制初の零封負けも、課題ははっきりと見えている。「もっと自信を持って、もっと堂々と。もっと練習しないと」。敗戦にも中村は前だけを見ていた。

(取材・文 西山紘平)

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