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修正力に手応えの新潟DF鈴木「良い試合ができた」

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[5.12 J1第11節 浦和1-1新潟 埼玉]

 難しい展開だった。立ち上がりから浦和レッズにボールを支配されたアルビレックス新潟は、前半11分にMFマルシオ・リシャルデスに先制点を許してしまう。MF菊地直哉が「バランスを取れなかった」と言い、DF鈴木大輔も「マークをつかみきれなかった」と振り返るが、新潟の選手たちはコミュニケーションを取って守備を修正した。

「失点したことは反省点ですが、自分たちでどうするべきか確認して、ハーフタイムに修正できた」と鈴木は語り、「具体的にはボランチの2人が同時に前に出過ぎないようにすることと、シャドーに対してCBが強く行くこと。その2つを確認できて、後半は攻撃でも良い形がつくれたと思う」と説明した。

 前半29分、FWブルーノ・ロペスのシュートで同点に追いついたこともあり、後半の新潟は徹底して守備から入ることができた。浦和のFW原口元気が「あれだけスペースがないと難しい」と振り返ったように、しっかりとブロックをつくってボールを奪うと、前掛かりになった浦和の背後を突いた。「これまであまり攻めの形ができませんでしたが、今日はチャンスもつくれた。耐えていけば、自分たちで決めきれる場面もあった。ここから上に行くためには、良い試合ができたと思う」と鈴木は語った。

 この引き分けを、次節ホームでの磐田戦につなげたいとGK東口順昭は言う。「DFラインが体を張って守ってくれている。ただし、勝ち点3を取り切れないと(順位は)沈んでしまう。ホームで取り切る方法を自分たちでコミュニケーションを取りながら、見出していきたい」。今季、ホーム2分け3敗と未勝利の新潟。この試合で得た手応えを、ホームでの勝ち点3につなげられるか。

(取材・文 河合 拓)

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