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雷雨中断もフランスがホスト国ウクライナに快勝、今大会初勝利で23戦無敗に

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[6.15 EUROグループリーグD組第2節 ウクライナ0-2フランス ドネツク]

 EURO2012(欧州選手権)は15日、グループリーグD組第2節を行った。ウクライナのドネツクで行われたウクライナ対フランスの試合は前半5分に激しい雷雨のため一時中断。約1時間後に再開され、フランスは後半8分にMFジェレミ・メネスのゴールで先制すると、同11分にMFヨアン・キャバイエが追加点を決め、2-0で快勝した。無敗記録を23試合に伸ばしたフランスは1勝1分の勝ち点4。勝てば準々決勝進出が決まる開催国のウクライナだったが、初黒星を喫し、グループリーグ突破はイングランドとの最終戦に持ち越しとなった。

 ウクライナは2-1で競り勝った11日のスウェーデン戦と同じ先発メンバー。フランスは11日のイングランド戦(1-1)から先発2人を変更し、DFエブラに代わってDFクリシー、MFマルダに代わってメネスが今大会初先発となった。システムもアンカーを置いた4-3-3から4-2-3-1に変更。MFナスリがトップ下に入った。

 試合は立ち上がりから波乱含みの展開となった。試合前から降り出した雨と雷が徐々に激しさを増し、前半4分を過ぎたところで主審が試合を中断。選手はロッカールームに引き上げ、試合再開まで1時間近くを要した。

 長いインターバルを挟んで再開されると、フランスがホスト国を攻め立てる。前半6分にはFWベンゼマがPA左から思い切りよく右足でミドルシュート。同17分にはリベリが左サイドからドリブルで切れ込み、メネスにスルーパスを通したが、オフサイドの反則を取られた。

 前半26分にはリベリがゴールライン際をドリブルで突破。マイナスに折り返したボールをメネスが狙ったが、シュートは大きく浮いてしまう。同29分、ウクライナのバックパスをリベリがカット。PA内に進入し、ゴール前に折り返すと、ベンゼマの後方から走り込んだメネスが右足で狙った。決定的な場面だったが、シュートはGKピアトフがビッグセーブ。先制点を許さなかった。

 フランスに押される時間帯が続いたウクライナもカウンターで好機をうかがう。前半34分には縦パスに反応したFWシェフチェンコがDFラインの背後を取り、GKと1対1の絶好機を迎えたが、シュートはGKロリスがセーブ。スウェーデン戦で2得点を挙げた35歳のエースがフランスゴールを脅かした。フランスは前半39分、ナスリのFKにDFメクセスが頭で合わせるが、またもピアトフが鋭い反応で弾く。両守護神が好セーブを見せ、前半はスコアレスのまま折り返した。

 ウクライナは後半開始からFWボロニンに代えてFWデビッチを投入。後半立ち上がりから互いにフィニッシュまで持ち込み、徐々に試合の激しさを増した。するとフランスは後半8分、左サイドを駆け上がったリベリからベンゼマ、メネスとつなぐ。PA内右に走り込んだメネスは鋭い切り返しでDFをかわし、左足でゴールにねじ込んだ。先制から3分後の後半11分にはベンゼマのスルーパスに抜け出したキャバイエが左足を振り抜く。キャバイエの代表初ゴールが決まり、立て続けの連続ゴールで2-0と突き放した。

 反撃に出たいウクライナは後半15分、MFナザレンコに代えてFWミレフスキー、同23分にはMFヤルモレンコに代えてMFアリエフを投入し、交代カードを使い切る。しかし、なかなか流れを変えられず、フランスが2点リードのまま試合を進めていった。

 フランスは後半23分にキャバイエに代えてMFエムビラ、同28分にメネスに代えてMFマルタンを投入し、得点を決めた2人をベンチに下げる。同31分にはベンゼマに代わってFWジルがピッチに入った。試合をペースダウンし、じっくりとパスをつなぎながら時計を進めるフランス。守備陣も高い集中を保ち、ウクライナに反撃の隙を与えなかった。

 試合はそのまま2-0で終了。今大会初勝利で勝ち点を4に伸ばしたフランスは19日の最終戦でスウェーデンと対戦。勝ち点3のままグループリーグ突破がお預けとなったウクライナはイングランドと対戦する。


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