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愛媛が3発沈めて逆転勝利、東京Vは首位陥落…

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[6.24 J2第21節 愛媛3-1東京V ニンスタ]

 東京ヴェルディは逆転負けで首位陥落……。首位・東京Vは敵地で10位愛媛FCと対戦し、1-3の逆転負けを喫した。連勝を4でストップさせると首位・山形と勝ち点1差の3位に順位を落とした。J2上位陣は勝ち点40に千葉、東京V、湘南、大分が並ぶ大混戦で前半戦を終えた。

 激しい雨のなかで行われた一戦。試合が動いたのは前半32分だった。後方からのボールに抜け出したFW杉本健勇が中央へ折り返す。DFの足元へ流れてしまうが、雨でぬかるんだピッチに足を取られ、クリアできずにボールはこぼれる。これを拾ったFW阿部拓馬が冷静にシュートを流し込み、1-0と東京Vが先制した。

 しかし前半37分に愛媛がすかさず同点に追いつく。左サイドからDF内田健太のロングスロー。DF森勇介がクリアしきれなかったボールをMF大山俊輔が拾う。DFに囲まれながらも必死にコースを探して、右足を振りぬいた。これがゴールネットを揺らす。「とにかく夢中に相手の足を避けながらいったら、一瞬ゴールが空いてみえた。決まって良かった」と振り返る大山の今季3点目で試合は振り出しに戻った。1-1で前半を折り返す。

 後半になっても雨は止まず。水たまりだらけのピッチコンディションのなかで試合は進んだ。すると後半6分に愛媛がセットプレーで勝ち越しに成功。大山の右CKからファーサイドのMF赤井秀一がシュートを放つ。DFに弾かれたがこぼれを拾ったDFアライールがシュートを押し込んだ。2-1にする逆転弾が決まった。

 さらに愛媛はダメ押しの3点目。後半35分、中央でボールキープしたFW有田光希が右サイドへ浮き球パス。MFトミッチが右足ダイレクトで折り返すと、飛び込んできたMF東浩史がヘディングシュート。3-1と差を広げた。

 首位陥落は免れたい東京Vは必死に攻め込む。しかし逆転され、1-2で迎えた後半31分にはDF深津康太が2枚目の警告を受けて退場。数的不利での戦いを強いられる。途中出場のMF小林祐希からFWジョジマールへのパスもつながらず。MF西紀寛の左CKからジョジマールが放ったシュートはGK秋元陽太に阻まれた。結局追加点が奪えないまま試合は終了。愛媛が3-1の逆転勝利を飾った。

 試合後、愛媛のバルバリッチ監督は「前節で悔しい負け方をしていたので今日は勝ちが必要だった。そのなかで勝てたことは良かった。選手たちは気象条件やピッチコンディションが悪い中で強い気持ちをみせてくれたと思う」と勝利を喜んだ。

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