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追いつかれるも突き放し…松本が首位・東京Vに3発勝利

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[7.8 J2第23節 松本3-2東京V 松本]

 J2の第23節が8日に各地で行われた。ここ5試合では毎節、首位が入れ替わる大混戦。首位に立つ東京ヴェルディは敵地で17位松本山雅FCと対戦し、2-3で敗れた。一時は1-1に追いつくも、後半37分から立て続けに2失点。終了間際にMF中後雅喜の直接FKで1点差に詰め寄るも、敗戦を喫し、この後に行われる山形、大分の結果次第では首位陥落となってしまった。

 前半14分、東京Vがらしさのあふれる攻撃でチャンスをつくった。左サイドから仕掛けたDF中谷勇介が中央のFW阿部拓馬へパス。走り込んだMF飯尾一慶へつなぐと、中央への折り返しから最後はU-23日本代表FW杉本健勇がダイレクトでシュート。これはクロスバー上へ外れた。

 序盤のチャンスを逃すと、その後は松本が徐々に攻勢を強めた。中央からドリブル突破を仕掛けたFW船山貴之が左クロス。FW塩沢勝吾とMF鐡戸裕史が飛び込むもわずかに合わない。その後も中盤での激しい守備からボールを奪取。カウンターでチャンスをつくった。

 すると前半38分に松本が先制に成功した。自陣内中央でボールを奪うと、船山が中央からドリブルで仕掛けて、左サイドへパス。鐡戸のダイレクトの折り返しから、最後はゴール前へ詰めていたMF弦巻健人が左足で流し込んだ。相手のミスから素早いカウンターでの先制点。弦巻が古巣相手にゴールを決めた。

 東京Vは早くも前半40分に最初の交代カードを切る。中盤でミスの続いていたMF梶川諒太に代えて、MF中後雅喜をピッチへ送った。しかし前半の内に追いつくことはできず。松本リードの1-0で前半を折り返した。

 迎えた後半、追加点を狙う松本は攻撃の手を緩めない。後半13分にはMFユン・ソンヨルの縦パスに左サイドへ抜け出した船山がシュートを狙うがGK柴崎貴広に止められた。その後も船山がドリブルで果敢に仕掛けてチャンスを演出。しかしシュート精度を欠き、追加点は奪えない。

 対する東京Vは流れを変えようと中谷に代わって、FW巻誠一郎を投入。4バックから3バックへ攻撃的な布陣へ変更し、ゴールを目指した。DF森勇介の右クロスから阿部がダイレクトでシュートを狙うが枠を捉えることはできない。セットプレーからチャンスを迎えるも1点が遠い。

 それでも後半23分、鮮やかなミドルシュートが決まり、再び試合は動いた。パスで相手DF陣を揺さぶると、中央のMF西紀寛が右サイドへ展開。これを受けた森がPA右へドリブルで前進すると、迷いなく右足を振りぬいた。これがゴールネットを揺らし、東京Vが同点に追いついた。一気に逆転まで持ち込みたい東京Vは必死に攻める。右CKからこぼれを拾って展開するも、GK野澤洋輔に阻まれた。

 すると同点に追いつかれた松本がここから意地をみせた。後半37分、左サイドを押し込まれていたがピンチから一転、素早い攻撃をみせてゴールにつなげた。左サイドで船山からパスを受けた鐡戸が逆サイドへスルーパス。走り込んだDF玉林睦実が右足でシュートを流し込んだ。玉林のJ初ゴールで2-1と2度目の勝ち越しに成功した。

 さらに3分後の後半40分には試合を決める3点目。PA手前から船山とのワンツーで抜け出した塩沢がゴール前から左足シュート。2点差に突き放した。後半45分にはゴール正面からのFKを中後に直接決められ、1点差に詰め寄られるも、そのまま逃げ切り、3-2で勝利した。

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