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保坂決勝ゴール!「甲信ダービー」は甲府が競り勝つ

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[7.15 J2第24節 甲府2-1松本 中銀スタ]

 J2第24節、ヴァンフォーレ甲府松本山雅FCによる「甲信ダービー」はMF保坂一成の決勝ゴールによって甲府が2-1で勝った。

 6月2日のJ初対決は1-1でドロー。その際にゴールを奪い合った甲府FWダヴィと松本MF鐡戸裕史の2人が、今回もゴールでサポーターたちを興奮させた。まず得点したのは2位に3点差をつけてJ2得点ランキング首位に立っているダヴィだ。前半23分、左CKのポジション争いで獲得したPKを、エースは左足でゴール右隅へと流し込む。

 松本は前半、CK数が0-6。サイドから押し込まれたが、後半から最終ラインを3枚から4枚へ変更すると直後の6分、同点に追いつく。右サイドでMF弦巻健人がボールをキープすると、前方のスペースへ抜け出したMF玉林睦実が正確なクロスボール。これをファーサイドで待ち構えていた鐡戸が冷静に頭でゴール右隅へと流し込んだ。

 松本のホームで行われた第1戦と同じく互いが得点を奪い合う展開となった。だが今回はJの“先輩”である甲府がホームでより意地を見せる。失点直後にMF堀米勇輝を投入して攻撃を活性化した甲府は14分、敵陣でのインターセプトからMF井澤惇がドリブルで中央からPAへ切れ込む。マークを鮮やかにかわしてゴールへ迫った井澤の突破はゴールエリア手前で阻まれたが、背後からフォローしていた保坂が右足ダイレクトでボールを叩き、決勝ゴールをゴール右隅へとねじ込んだ。

 14,150人の観衆が集まった「甲信ダービー」はこの後、松本が猛反撃。甲府守備陣を押し込んで攻め続ける。25分にはMFユン・ソンヨルのスルーパスからFW船山貴之がダイレクトで右足シュートを放ち、34分には左FKから直前に投入されたばかりのFW片山真人が決定的なヘディングシュート。だがこれを甲府GK荻晃太のビッグセーブに阻まれると、38分に甲府MF柏好文が退場して数的優位を得ながらも同点に追いつくことができなかった。

 これで甲府は6試合連続負け無し。城福浩監督は「最後チョット苦しみましたけれど、これだけ多くのお客さんが来てくれて、素晴らしい雰囲気で終わらせなければいけない。そのところを選手たちは見せてくれた。泥臭く勝ち点3を取るところを見せてくれた」と最後10人となりながらも勝ちきった選手たちを讃えていた。

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