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柏がホームで2発勝利、家長先発のG大阪を下して13年ぶりのベスト4

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[8.8 ナビスコ杯準々決勝第2戦 柏2-1G大阪 柏]

 敵地で行われた第1戦で3-1と快勝している柏レイソルはホームでガンバ大阪と対戦し、2-1で勝利した。前半17分にMFレアンドロ・ドミンゲスのゴールで先制するも、同30分に失点。一時は同点に追いつかれたものの、後半15分にFW工藤壮人が勝ち越し弾を決めて逃げ切った。2戦合計5-2となり、柏が13年ぶりの4強入り。準決勝の第1戦は9月5日に行われ、柏は敵地で連覇を狙う鹿島と戦う。

 柏は故障の影響でDF那須大亮がメンバー外。代わってDF藤田優人が右SBで先発出場を果たした。対するG大阪は直近のリーグ戦から大幅にメンバーを変更。今季の公式戦で出場のないGK武田洋平やDFエドゥワルドが先発を果たし、古巣復帰のMF家長昭博がトップ下に入って、移籍後初先発した。

 試合は序盤から柏が立て続けにチャンスメイク。すると前半17分、セットプレーから早くも先制点を奪った。MFジョルジ・ワグネルの右CKからニアサイドへDF近藤直也とレアンドロ・ドミンゲスが飛び込む。最後はレアンドロが力強く頭で叩き込んだ。柏が1-0と先制に成功した。

 ホームで1-3の敗戦を喫しているうえ、先制点を献上し、攻めるしかないG大阪は前半30分に意地をみせる。左サイドからショートパスをつないで決定機をつくり出した。MF武井択也のパスをFW佐々木勇人がヒールでPA左へ流す。抜け出したMF倉田秋がマイナスで折り返すと、最後はFW佐藤晃大が冷静に右足シュート。1-1に追いついた。

 その後はホームの柏が押し込む。中盤でボールを奪うと工藤が体勢を崩しながらもドリブルで持ち込み、ゴール正面から自らシュート。これは枠を外れた。1-1と試合は振り出しに戻されたままに前半を折り返す。

 後半11分、柏はMF栗澤僚一とFW澤昌克に代わって、MF茨田陽生とFW田中順也を投入。すると同15分に決勝点が生まれた。左サイドでパスを受けたジョルジ・ワグネルが右サイドのレアンドロへ大きく展開。レアンドロのパスに飛び込んだ工藤がヘディングシュートを放つ。競り合ったDF金正也の背中にボールは当たるも、工藤がゴール前混戦を身体ごと押し込んだ。工藤の「いいボールがレアンドロから来て、魂で押し込みました!」と話すゴールで再び勝ち越しに成功した。

 その後も果敢に攻める柏はレアンドロがチャンスを迎える。田中とのワンツーからPA右へ攻め入ると強烈なシュートを放った。これはポスト左へ外れる。再び追いつきたいG大阪は、後半18分には佐々木に代わり、MF明神智和。同28分にはエドゥワルドに代えて、DF加地亮をピッチへ送る。しかし流れを変えることはできず。そのまま力尽きた。試合は2-1で柏が勝利。柏が13年ぶりの4強入りを果たしてみせた。

 試合後、決勝弾を決めた工藤は「みんなで今年は全てのタイトルを獲ろうと言っている。このままナビスコもJも天皇杯もタイトルを獲りたい」と力強く意気込んだ。これで公式戦5戦無敗(4勝1分)となり、攻撃陣は5戦15得点と好調ぶりを維持している。13年ぶりの4強入りを手に、リーグ戦でも快進撃をみせるつもりだ。


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