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[高校MOM105]高知GK田中豊(3年)_172cmの“大きな守護神”

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.08 全国高校選手権高知県大会決勝 高知1-1(PK4-2)高知中央 春野運動公園陸上競技場]

 172cm、67kgとGKユニフォームを着ていなければフィールドプレーヤーと見間違う華奢な体。しかし高知GK田中豊(3年)は延長、PK戦を含む長丁場となった決勝戦では、「出ると決めて勝負しにいった」数々の勇気ある飛び出しなどにより、ゴールに鍵を掛け続けた。

 特にPK戦では「蹴ってから反応する」抜群の反射神経を活かし正面への1本目をセーブすると、4本目は中央へのシュートを左に飛びながら「GKコーチから教えてもらった」通りに右手一本でリフティング。「身長ではなくスピードと技術を最大限出すことを心がける」自らのモットーは緊張の舞台でも全くぶれなかった。

 昨年選手権では185cm、79kgのGK松本実(現・立命館大)が絶対的存在だった高知。そして今年も、「キャプテンのMF野村綾彦、副キャプテンのFW竹内良翼と共に精神的な柱」と高橋秀治監督も絶大なる信頼を寄せる“大きな守護神”が、全国でチームを最後方から盛り立てることになりそうだ。

(取材・文 寺下友徳)

特設:高校サッカー選手権2009
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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