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流通経済大がリーグ2連覇:関東大学1部

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 第83回関東大学サッカーリーグ1部は22日、最終節最終日2試合を行い、流通経済大の2連覇が決まった。

 勝てば自力での優勝が決まる首位・流経大対明治大戦の前に行われた2位・中央大対5位の慶應義塾大戦。流経大を勝ち点2差で追う中大が勝利を逃した時点で流経大の優勝が決まるという中での一戦だったが、試合はすでに全日本大学選手権出場(4位以内)の望みを絶たれている慶大がU-20日本代表DF田中奏一(2年=F東京U-18)のゴールで先制した。最終戦での勝利へ執念を見せる慶大に対し、中大は動きが重かったが、それでも立て直した後半の14分にMF村田翔主将(4年=F東京U-18)のFKからDF大岩一貴(2年=中京大中京高)が同点ヘッド。この後、互いが決定機をつくりあう、そして球際での激しい攻防戦が繰り広げられた熱戦は後半ロスタイムにFW林容平(2年=浦和ユース)が劇的な決勝ゴールを決め、2-1で勝った中大が優勝への望みをつないだ。

 この時点で中大が勝ち点45で流経大は同44。流経大は得失点差で中大を上回っていたため、明大戦を引き分け以上で優勝が決まる展開となった。ただ、相手は天皇杯でJ2・湘南ベルマーレとJ1・モンテディオ山形を連破している難敵。それでも天皇杯の上位進出などによる過密日程の影響かやや迫力に欠ける明大に対し、流経大は前半一気にラッシュをかけた。
 立ち上がりから相手ゴールへ押し寄せると28分、右サイドからドリブルで中央へ切れ込んだFW船山貴之主将(4年=柏U-18)が左足シュートを突き刺し先制。さらに34分には船山のスルーパスでDFラインの裏を突いたFW征矢智和(2年=東京Vユース)が技ありのシュートで2-0とした。流経大は42分にも船山が自ら獲得したPKを右足で決めて3点差。意地を見せたい明大は後半相手ゴールへ迫る場面を増やしていったが、それでも流経大は最終ラインの選手が入れ替わり立ち代り前線まで飛び出すなど攻めて試合を押し切り、3-0で勝利。完ぺきな試合内容で連覇を決めた。
 なお、リーグMVPには流経大のMF千明聖典(4年=流通経済大柏高)が選出された。

【関東1部】
[最終節](22日)
中央大 2-1 慶應義塾大
[中]大岩一貴(59分=補・村田翔)、林容平(89分)
[慶]田中奏一(20分=補・中町公祐)

流通経済大 - 明治大
[流]船山貴之2(28分、42分=PK)、征矢智和(34分=補・船山貴之)

(21日)
国士館大 1-2 神奈川大
宮本優(24分=補・鈴木淳)、佐々木翔(39分=補・郷内勇太)
先崎勝也(82分=補・柏好文)

早稲田大 1-2 駒澤大
[早]富山貴光(37分=補・松井亮大)
[駒]山崎健太(81分=補・酒井隆介)、那倉夢人(89分)

東海大 0-4 専修大
[専]伊藤卓也2(10分=補・町田也真人、53分)、神村奨(19分=補・藤本修司)、佐伯大成(63分=補・町田也真人)

筑波大 1-3 法政大
[筑]瀬沼優司(46分)
[法]倉田健生(68分)、阿部拓馬(74分)、永露大輔(85分)

<写真>優勝を喜ぶ流通経済大イレブン
(文 吉田太郎)


特設:大学選手権09

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