[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.6 Jユースカップ決勝T1回戦 鹿島ユース 1-3 三菱養和SCユース NACK]

　木村が吼えた。相手のU-17日本代表FW神田圭介に驚愕の先制弾を食らった直後に、そのお返しとばかりに、三菱養和SCユースの184cmの大型FW木村陽一郎が吼えた。前半27分、常に狙っていたDFラインの裏に、MF田鍋陵太から絶妙のロビングが届く。一気に加速した大型FWは、相手DFに走り勝つと、前に出てきたGKの位置を良く見て跳躍し、ボールの下を叩いた。

　緩やかな放物線がGK仙洞田建の頭上を越え、ワンバウンドでゴールに吸い込まれた。このゴール以外にも、彼は交代する87分まで前線で走り続け、三菱養和自慢の1.5列目のタレントたちの躍動を引き出した。「だいぶ走れるようになってきた。『あれ?こんなプレー出来たかな?』というプレーもするようになった。非常に良くなった」と斉藤和夫監督も目を細める成長振りを見せる“養和タワー”。悲願の全国制覇達成は、彼の雄叫び無しでは為しえない。

(FBN)

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特設:Jユースカップ2009