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[天皇杯]"カップ戦男"山崎2発で鹿島にリベンジ達成

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[12.12 天皇杯準々決勝 鹿島1-2G大阪 カシマ]

 FW山崎雅人の2発でガンバ大阪が鹿島にリベンジを果たした。前半29分、MF遠藤保仁のFKに頭で合わせ、先制点。1-1の後半24分にはMF橋本英郎の右クロスが流れてきたところを右足で冷静に押し込んだ。

 王者への雪辱。「そういう気持ちは強く持っていたし、自分が出てなんとか勝ちたいと思っていた」。2月28日のゼロックススーパー杯を含め、今季の鹿島戦は3戦3敗。11月28日のJリーグ第33節では優勝争いの大一番で1-5の大敗を喫していた。そんな“4度目の正直”は、山崎の勝負強さがもたらした。

 今季はFWレアンドロ、FWチョ・ジェジン、FWペドロ・ジュニオールといった外国人FWの加入もあり、リーグ戦は23試合出場2得点にとどまっていた。先発はわずかに5試合。それでも、一発勝負での強さは本物だった。

 昨季もACLでは準々決勝の2戦連発など5得点を挙げ、クラブW杯でもマンチェスター・Uとの準決勝、パチューカとの3位決定戦でゴール。天皇杯でも準決勝・横浜FM戦で延長戦に決勝点を叩き込んだ。DF中澤聡太は「ACL男、天皇杯男。本当に勝負強い。どんな状況でもひたむきにやるし、紅白戦でもケンカ腰に当たってくる。(得点の予感を)ひしひしと感じていました」と称賛の言葉を惜しまなかった。

 まさに“カップ戦男”だ。「今年は先発で出る機会が少なかったけど、サブのみんなは腐らずにやっている。気持ちだけは負けないようにした」と山崎は胸を張る。無冠で終わるわけにはいかない。背番号30のここぞの決定力が、チームを連覇へ導く。

<写真>決勝点を決めるG大阪FW山崎
(取材・文 西山紘平)

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