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[大学選手権]エース三島が2得点、駒大は4発発進

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[12.20 全日本大学選手権1回戦 駒澤大4-0新潟医療福祉大 熊谷陸上]

 第58回全日本大学サッカー選手権は20日、1回戦残り4試合を行い、駒澤大(関東4)は新潟医療福祉大(北信越)に4-0で快勝した。前半36分にMF山崎健太(4年)、同37分にMF湯澤洋介(1年)がゴールを決めると、後半21、34分にFW三島康平(4年)がダメ押しの2ゴール。4発発進で、23日の準々決勝・関西学院大戦に駒を進めた。

 駒澤大は前線のFW三島康平にロングボールを放り込み、パワーで新潟医療福祉大を押し込んだ。三島は空中戦で圧倒的な強さを発揮。競り合ったセカンドボールを中盤が拾って波状攻撃を仕掛けた。

 新潟医療福祉大は完全なマンツーマンディフェンスを採用。三島には188cmのDF坂井満月(1年)がマークに付き、FW山中淳樹(4年)にも右サイドバックのDF上林克次(4年)が対応した。守備時はポジションも崩して1対1で激しくマークしたが、駒大の圧力はそれをも飲み込んだ。

 前半36分、左サイドから湯澤がクロスを送ると、「スルーという声が聞こえた」という三島が絶妙なスルーを見せ、逆サイドでフリーの山中にボールが渡る。山中のシュートはいったんはGK野原康太(4年)が防いだが、跳ね返りを拾った山中がゴール前に折り返し、最後は山崎が右足で押し込んだ。

 さらに1分後の前半37分、山崎が右サイドからゴール前にパスを入れると、逆サイドから走り込んできた湯澤が正確なトラップから右足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らす。立て続けのゴールで一気に2-0とした。

 防戦一方の新潟医療福祉大は前半終了間際にゴール前の絶好の位置でFKのチャンスをつかんだが、MF小熊大海(4年)のキックは壁を直撃。前半は駒大が2点をリードして折り返した。

 後半立ち上がりも駒大が押し込み、さらなる追加点を狙ったが、新潟医療福祉大の守備陣も集中を切らすことなく、体を張って跳ね返す。逆にカウンターからチャンスもつくり、後半10分にはFW上原義孝(4年)がシュートを放ったが、DF伊藤龍(4年)が体でブロックした。

 新潟医療福祉大の反撃をしのいだ駒大はセットプレーで追加点を奪う。後半21分、山崎の右FKに合わせたのは三島。打点の高い強烈なヘディングシュートをゴールネットに突き刺し、3-0として試合を決定付けた。

 新潟医療福祉大は後半26分にDF小柳定廣主将(4年)が一発退場となり、万事休す。駒大は後半34分に山崎の左クロスに再び三島が右足ボレーで合わせ、4点目。危なげなく試合運びで4-0の完勝を飾った。

<写真>2得点のFW三島康平(右)にチームメイトが駆け寄る

(取材・文 西山紘平)

特設:大学選手権09

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