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[天皇杯]「負けた気がしない」、清水はまたもタイトルに届かず

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[12.29 天皇杯準決勝 名古屋1-1(PK5-3)清水 エコパ]

 長谷川健太体制5年目のシーズンで悲願のタイトル、ACL出場権を目指した清水エスパルスは、どちらも得られないまま終戦した。

 リーグ戦では一時首位に立ちながら、その後7戦白星なし(2分5敗)で7位に終わった。ナビスコ杯も天皇杯も準決勝敗退。長谷川監督は「ここで1年が終わる準備をしてこなかったので、今は何とも言えない」と呆然とした表情で話した。

 前半16分にFW岡崎慎司のゴールで先制した。「先制点は狙っていたし、それはよかった」と狙い通りの展開。後半11分にPKで同点に追いつかれてからも、再三チャンスをつくり、延長戦では何度も決定機を迎えた。「僕が決めていれば勝ってた。自分の責任」と岡崎はうつむいたが、決める場面で決めないとこうなるという典型的なパターンだった。

 FWケネディと互角以上に渡り合い、ほぼ仕事をさせなかったDF平岡康裕は「負けた気がしない」と、敗戦を受け入れられない様子だった。いいサッカーをしても、いいところまで行っても、あと一歩が届かないタイトル。清水に足りないピースは何なのか。それを見つけない限り、来季も同じことの繰り返しだ。

<写真>清水DF平岡
(取材・文 西山紘平)

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