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[天皇杯]VVV移籍の吉田、有終Vへ王手

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[12.29 天皇杯準決勝 名古屋1-1(PK5-3)清水 エコパ]

 VVV(オランダ)への移籍が決まった名古屋グランパスのDF吉田麻也は延長戦で左足をつりながらフル出場し、“有終の美”へ王手をかけた。

 「清水には申し訳ないけど、準決勝で負けるわけにはいかない。僕のストーリーが崩れるので」。タイトルを置き土産にオランダへ発つ。吉田の描く青写真は、いよいよ現実味を帯びてきた。

 足をつった延長戦は「守備だけに集中していた」。清水に何度も決定機を許したが、GK楢崎正剛の好守、吉田を含めたDF陣の体を張った守備で耐え抜くと、「PK戦になれば勝てると思っていた」と、最後は頼れる守護神にすべてを託した。

 「ユース時代から応援してくれている人もいる。一緒に喜んで気持ちよく終わりたい。10年の最初をいいスタートで切りたい」。1月1日の天皇杯決勝。6日には初選出された日本代表のアジア杯予選・イエメン戦(サヌア)も控える。オフのないままオランダへ向かう可能性もあるが、「それも想定内」と力強かった。

<写真>名古屋DF吉田
(取材・文 西山紘平)

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