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[天皇杯]名古屋vs清水 試合後の選手コメント

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[12.29 天皇杯準決勝 名古屋1-1(PK5-3)清水 エコパ]

 天皇杯は29日、準決勝を行い、エコパスタジアムでは名古屋グランパス清水エスパルスが対戦。清水は前半16分、FW岡崎慎司のゴールで先制したが、名古屋も後半11分、FW玉田圭司のPKで同点に追いつくと、1-1のままPK戦で名古屋が5-3と競り勝ち、優勝した99年度以来、10年ぶりの決勝進出を決めた。
以下、試合後の選手コメント

<名古屋>
●FW玉田圭司
―PKを2回決めたが?
「2回ともGKを見ながら蹴れたから、逆を突けた」
―後半11分のPKは自分で蹴ろうと?
「リーグ戦でも蹴ってたし、決めてたし。自分で蹴るつもりだった」
―優勝に王手だが?
「元日はやったことがないので。やっとこの年でやれるなって。勝ってタイトルを取りたいし、勝てばACLにも出られる」
―来年はW杯イヤーだが?
「タイトになるけど、選手にとっては喜びでもあるから」
―結婚後初ゴール?
「発表してからの初ゴールだね」
―プレッシャーはあった?
「多少ね。自分では気にしないつもりでも、負けたら、誰かがそういうことを言うだろうし」

●FW杉本恵太
―最後のPKは?
「バーに当たってガクッとなったけど、GKが飛んでいるところに跳ね返ったので、もしかしたらと。一瞬でいろんな気持ちを味わった。PKはプロになってから初めて。プロになる前にやってたときよりは全然楽だった。すごく緊張したわけじゃない。みんなは4番目で決めたいと思っていたかもしれないけど、僕は回ってくると思っていた。そうやって準備してなきゃ入らなかったと思う」
―契約更改は?
「まだ返事はしてない。今夜ぐらいには。僕はずっと残りたいと言っているけど、最終的にどうなるかは僕もまだ分からない。今日の夜に代理人から連絡があると思う。このチームでタイトルを取りたいし、そういう気持ちを持って元日に臨みたい。ここで結果が出る、出ないは僕にとっても違うし、チームがタイトルを取るかどうかでも変わると思う。優勝しか目にない」

●DF吉田麻也
「清水には申し訳ないけど、準決勝で負けるわけにはいかない。僕のストーリーが崩れるので。ユース時代から応援してくれている人もいる。一緒に喜んで気持ちよく終わりたい。10年の最初をいいスタートで切りたい。PK戦になれば勝てると思っていた。延長戦は足に来ていて、守備だけに集中していた。ナラさん(楢崎)に助けられた」
―PKは蹴るつもりだった?
「(順番を決めるとき)一番前にいたんだけど、言われなくて。6人目まで監督が決めたら、“7人目からは自分たちで話し合え”って(苦笑)。僕は7番目で蹴る予定だった」

●GK楢崎正剛
―延長戦の好セーブがPK戦の勝利につながった?
「紙一重でしょ。最後、あんなことで終わるなんて」
―岡崎のシュートを右手1本で止めた場面は?
「1点やられていたし、2点目はやらせないように。その気持ちでやっていただけ。(代表で)一緒にプレーしたことがあるから、シュートの打ち方とか若干役に立ったのかな。守備範囲に来てくれてよかった。1点失ったのは、相手の特徴を分かってながらやられたので、その分は挽回できたかなと」
―PK戦は延長戦の勢いのままいけた?
「そんなことはない。それはそれ、これはこれ。昨日も練習では止めてなかったので。味方のシュートは信頼していたけど、自分は分からなかった。相手が外してくれたので、結果オーライです」
―自分が出てベスト4の壁を破ると言っていたが?
「ターゲットは決勝じゃない。タイトルを取りたいし、その先にあるACLにもう一度チャレンジしたい。次負ければ、意味がなくなるし、切り替えていきたい」
―久々の元日決勝だが?
「どんな大会でも、優勝のかかった緊張感のある試合は楽しみ」

<清水>
●FW岡崎慎司
「結果だけを求めてやったので、残念な気持ちしかない」
―先制点の場面は?
「タクくん(本田)がいいボールをくれて、走り出したら蹴ってくれた。あとは感覚で、ループみたいな感じで。チームにも勢いを与えたと思うし、先制点は狙っていたし、それはよかった」
―PK戦での敗退となったが?
「延長戦の結果は自分のせい。僕が決めていれば勝ってた。自分の責任。内容はどうでもよかったし、内容が悪くても勝てればよかった。決勝にいかなきゃいけなかった。今は反省とか、何も考えられない。トーナメントは勝負強さが出る。そこで負けたのは何かが足りないから。僕が決めてれば勝ってたし、そこを決められるようにならないといけない。この悔しさを持って、来年いい形でJリーグを迎えて、優勝を目指してやりたい」

●MF本田拓也
―先制点のアシストは?
「顔を上げたとき、兵さん(兵働)が空いていて、そこにDFがつられて、オカ(岡崎)がフリーになった。芝が深かったので、いい感じで飛んだ」
―PK戦での敗退となったが?
「チャンスも多かったけど、そこで決め切れなかったのが…。そこを来年につなげるようにしたい。球際の勝負だと思っていたし、いい入り方ができて、うまく攻められた。ただ、点が遠かったというか、決め切れなかったというのが正直なところ」

●DF平岡康裕
「勝てなかったのが一番悔しい。結果が一番悔いが残る」
―ケネディと激しくやり合っていたが?
「リーグ最終戦と比べたら対応できたし、空中戦も何本か勝てた。最終戦に比べたらうまく守れたと思う。相手はヘディングが強いので、行くときと行かないときをハッキリさせた。あとはくさびに入ったときの球際を意識した。延長に入っても自分たちのペースだったし、今日はあまり負けた気がしない。悔しいですね。個人的には1年間で一番体が動いた試合。いつも以上のプレーができたし、ケネディも全体的には抑えられたと思う。今年は個人としてもチームとしても悔しいシーズンだった。来年につなげたい」

●GK山本海人
「ケネディには高さの部分で負けなかった自信があるし、だいぶ自分のプレーが戻ってきたかなというのがあった。このままの調子で決勝に行きたかった。相手が高さを使ってくるのは分かっていたし、自分が前に出て止めれば、シュートまで行けない。監督が僕を起用したのも、クロスへの対応を期待してくれたからだと思うし、そこを意識した」
―最後のPKは?
「背中のど真ん中に当たった。バーに当たった音は聞こえても、どこに来るかは分からない。後ろは見えないので。(ジャンプした体が)落ちる前に(背中に)当たったと思うし、よけることもできない」
―ゴールは有効だというのはすぐに分かった?
「抗議しようとかとも思ったけど、審判を見たら“終わりだよ”っていう感じで、“しょうがないね”って。PK戦の最後にこういう形というのはなかなかないシーンだし。頂点に行くには、自分自身成長しないといけないということだと思う」

(取材・文 西山紘平)

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