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[天皇杯]有終V飾れず…吉田「サポーターの顔は目に焼き付いてる」

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[1.1 天皇杯決勝 G大阪4-1名古屋 国立]

 VVV(オランダ)への移籍が決まっている名古屋グランパスのDF吉田麻也は有終の美を飾ることはできなかった。試合後はゴール裏のサポーターのもとへ挨拶に行き、自分の名前が書かれた横断幕を手渡された。

 「うれしかった。挨拶したときのサポーターの顔は目に焼き付いている。勝って笑顔でお別れしたかったけど、甘くないというか…。一区切りだけど、ゴールじゃない。もっといい形でサポーターに恩返ししたい」

 ジュニアユース時代から9年間を過ごした愛着のあるクラブに別れを告げる。「9年間、すごい楽しかったし、グランパスのおかげでここまで成長できた。サポーターの皆さんにはこれからもグランパスを応援してほしいし、僕のことも少し気にかけてくれれば。この選択が間違ってなかったことを証明するには自分が成功するしかない。あとはやるだけ」と強い決意を口にした。

 2日には、初選出された日本代表のアジア杯予選・イエメン戦(6日、サヌア)に向け、日本を出発。その後は、オフのないままVVVに合流する。「W杯に行くには最後のチャンス。しっかりアピールしたいし、このチャンスを逃すわけにはいかない」。休む間もなく、新たな戦いの舞台へ突き進む。

<写真>名古屋DF吉田(4番)
(取材・文 西山紘平)

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