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[高校選手権]山本の再爆発でルーテル学院が快勝

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[1.2 全国高校選手権2回戦 富山一 0-2 ルーテル学院 等々力]

等々力陸上競技場(神奈川)の第1試合は、1回戦で山口(山口)を下した富山一(富山)と、帝京(東京B)を撃破したルーテル学院(熊本)の戦い。結果は、FW山本大貴主将(3年)の2戦連続2得点により、ルーテル学院が2-0で勝利。ルーテル学院は、1月3日の3回戦で日章学園(宮崎)との九州勢対決を迎える。

「7対3ぐらいの割合で、前半は相手に支配されました」(ルーテル学院・小野秀二郎監督)
 その言葉通り、前半は富山一がMF森泰次郎主将(3年、カターレ富山加入内定)を中心に個人技を発揮し、主導権を握る。決定機も2回迎えた。17分、MF蓬沢和也(3年)が惜しいドリブルシュートを打つ。32分には森主将が直接FKを蹴り、左ポストを直撃。ルーテル学院は「あそこで決められたら(勝てるか)わからなかった」(小野監督)と肝を冷やす。

 しかし、後半に入ると展開が一変する。ルーテル学院は5分、10分に山本主将が電光石火の2得点をゲット。1点目は右サイドから。オーバーラップしたDF上杉健太郎(3年)のクロスをジャンプヘッドで叩き込む。2点目は左サイドから出たパスを受け、スピードに乗ったまま右足シュート。ネット左下に突き刺した。

 ルーテル学院は守備も良くなる。前半38分に投入したFW伊藤卓(1年)が、敵の司令塔・森をマークし、攻撃の流れを遮断。また、「前半から気持を切り替えて走り勝った」(小野監督)ため、運動量で上回り、そのまま押し切った。

 データによると、過去に選手権の初戦で帝京に勝ったチームは、前回大会の広島皆実(広島)を筆頭に、6校中3校が優勝を経験。ルーテル学院も次戦で優勝候補の一角、日章学園を倒すことができれば、その現実味が帯びてくる。

<写真>ルーテル学院(エンジ)が16強へ進出。(写真は先制アシストの上杉
)
(取材・文 小林智明)

特設:高校サッカー選手権2009

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