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[高校選手権]全中連覇の日章学園が初戦から爆発

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[1.2 全国高校選手権2回戦 武相 2-4 日章学園 等々力]

等々力陸上競技場(神奈川)の第2試合では、2回戦から登場の初出場・武相(神奈川)と、3年連続7度目の出場となる日章学園(宮崎)が対戦。結果は点の奪い合いの末、日章学園が4-2で勝った。日章学園は1月3日の3回戦で、同じ九州勢のルーテル学院(熊本)と戦う。

 ゲームは序盤から日章学園が攻勢に出る。U-18代表候補のFW伊勢隆司(3年)の速さと身長180㎝のFW尾方陽介(3年)の高さを生かし、相手ゴールを襲う。先制点が決まったのは16分。左CKからDF園田健人(3年)が競り勝ち、その折り返しをDF串間亮太(3年)が頭で押し込む。
 
 対する武相は、前半の終盤に盛り返す。38分と40分に左サイドから崩し、2度のビッグチャンスが。しかし、FW柿崎弘樹(3年)とMF秋山真太朗主将(3年)が、それぞれ放ったシュートは枠外へ。

 武相の勢いは後半も続く。1分に再び柿崎が秋山主将のスルーパスで抜け出し、シュート。すると、その直後に日章学園が逆襲。伊勢が右サイドで敵DF1人をドリブル突破しセンタリング。そこに飛び込んだMF仏・鷽宥2年)がヘッドで決める。13分にはMF鳥原貴大(3年)が加点した。

 苦しくなった武相は、ボランチの井上を攻撃的MFの位置へ上げ、打開を図る。ここで県予選5戦連続得点を上げた点取り屋、FW三堀宰(3年)がようやく火を噴く。26分、左からのロビングボールを頭でズバリ。ゴール右に突き刺した。だが、その1分後に日章学園・MF山田貴文(2年)が4点目を決めて勝負あり。武相は39分に柿崎が意地のゴールを奪ったが、日章学園が乱打戦を制した。

 試合後、日章学園の早稲田一男監督は「もっと点を取って、余裕をもって戦わないといけない」と反省。ただし、「今年のチームは、やってくれる気がする。同じ中学から上がってきたメンバーが揃っているし、技術的にも高いので」と余裕もうかがえた。日章学園は全国中学校大会を連覇した同中学のメンバーの多くが、今回最終学年を迎えている。機が熟した「宮崎の雄」が“2階級”制覇を本気で狙う。

<写真>日章学園の中盤の要・澤山が攻め上がる
(取材・文 小林智明)

特設:高校サッカー選手権2009

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