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[高校選手権]「みちのくダービー」は尚志に軍配。初の3回戦へ

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[1.2 全国高校選手権2回戦 東北 1-1(PK2-4)尚志 平塚]

 第88回全国高校サッカー選手権は2日、2回戦が行われ、平塚競技場の第2試合では東北(宮城)と尚志(福島)の「みちのくダービー」が実現。一進一退の攻防が続いた試合は1-1のままPK戦に突入すると、PKに絶大な自信を誇る尚志GK菅野一輝主将(3年)が2本をストップ。4-2で制した尚志が同校史上初の3回戦進出を決めた。

 先制したのは東北だった。前半5分にエース嶺岸佳介主将(3年)の蹴ったFKを長身DF日野竜馬(3年)がヘッドであわせて、幸先のいいスタートを切る。
 同点に追いつきたい尚志は、後半のスタートから故障明けのFW渡部圭祐(2年)を投入。攻撃に類まれな才能をもつこの2年生が再三、右サイドからチャンスを作ることで、試合の流れは一気に尚志へと傾いた。

 待望の同点ゴールは後半20分。右SB田中大揮(2年)のクロスに渡部が反応し、体をひねりながら頭であわせるビューティフルゴールで同点に追いついた。
 その後、互いに譲らず勝負の行方はPK戦に。尚志は一番手こそ止められたが、続く4人が連続で成功。守ってはGK菅野が相手のキックを読み切り、2本をストップ。「菅野は最低でも2本は止めてくれる」と仲村浩二監督が絶大な信頼を寄せる主将の活躍で、尚志が「みちのくダービー」を制した。
尚志の次戦の相手は優勝候補の呼び声高い広島観音に決まった。仲村監督は「観音の畑先生は大学の先輩なので、胸を借りるつもりで戦いたい。相手は強いので当たって砕けろです。前回敗れた広島県勢とまた戦えるのはうれしい」と、対戦を心待ちにしていた。

<写真>PK戦勝利、尚志イレブンが歓喜のダッシュ
(取材・文 鈴木智之)

特設:高校サッカー選手権2009

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