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[高校選手権]岐阜工、“赤い彗星”完璧に封ず!

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[1.2 全国高校選手権2回戦 岐阜工 2-0 東福岡 西が丘]

 第88回全国高校サッカー選手権2回戦が2日、行われ、東京の西が丘サッカー場では第1試合で岐阜工(岐阜)と東福岡(福岡)が激突。岐阜工が2-0で勝ち、藤枝明誠(静岡)と対戦する3回戦へ駒を進めた。

 強豪対決は試合開始直後、いきなり動いた。3分、岐阜工は左サイドで得たFKから、MF栗田真吾(3年)がバックヘッドを決めて、先制に成功する。早くもビハインドを背負った東福岡は、U-18日本代表候補のMF深町健太(3年)を中心に、攻勢に出るが、これまで全国総体から公式戦7試合連続無失点中の岐阜工の堅い守備を打ち破ることが出来ない。

 1トップの堀川智雅(3年)にクサビを当てても、CB本田拓也(3年)とボランチ栗田に素早く挟み込まれ、そしてDF福川和宏、山崎貴雅(ともに3年)らにセカンドボールを拾われ、思うような攻撃を構築できない。

 岐阜工の組織的な守備の前に、時間がいたずらに過ぎていく。東福岡にとってはじれったい展開となり、岐阜工にとっては狙い通りの展開のまま試合は進んだ。そして後半12分に再びFKからMF藤掛翔成(3年)が2点目のゴールを挙げると、さらに流れは岐阜工のものに。もう攻めるしかない東福岡は、CBのU-18日本代表DF興梠雄亮(3年)をトップに上げるパワープレーに出たが、「相手がパワープレーに来たら、ボランチの栗田が3バックの間に入って応対する。全く問題なかった」と清本勝政監督が語ったように、岐阜工の統率された守備は綻びを見せず、そのまま試合終了のときを迎えた。

 自慢の堅守とセットプレー。持ち味を存分に発揮した岐阜工が、“赤い彗星”東福岡を完璧に封じ、3回戦進出を決めた。

<写真>後半12分、岐阜工・藤掛がダメ押しゴール
(取材・文 安藤隆人)

特設:高校サッカー選手権2009

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