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[高校選手権]“脇役”活躍で初出場・藤枝明誠が国見撃破!

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[1.2 全国高校選手権2回戦 国見 1-4 藤枝明誠 西が丘]

 第88回全国高校サッカー選手権2回戦が2日、行われ、全国優勝6回の国見(長崎)と初出場・藤枝明誠(静岡)との一戦は藤枝明誠が4-1で快勝。岐阜工(岐阜)と対戦する3回戦へ駒を進めた。

「安東の動きの質と量が上がったことで、大山らが生きてきた」。
試合後、藤枝明誠の田村和彦監督が語ったように、国見を粉砕したのは、“脇役”の活躍だった。けが人続出のチームにおいて、スタメンに抜擢されたFW大山和早(3年)とアタッカー陣の中でいぶし銀の働きを見せるMF飯塚祐樹(3年)。飯塚が怪我していた影響もあり、1回戦では2人とも目立たない存在だった。

 しかし、この試合は違った。「立ち上がりから仕掛ける」という田村監督の指示を受け、試合開始と同時にFW安東大介(3年)が急先鋒となって猛攻を仕掛けると、飯塚がいきなり結果を出す。3分、MF鈴木周太(3年)が思い切り良くミドルシュートを放つと、ポストに当たった返りを、勢い良く走りこんだ飯塚が豪快なシュートを叩き込み、藤枝明誠が先制に成功する。

 これに刺激されたのか、大山も8分に今度はMF原口祐次郎(2年)のシュートミスを受けて、鋭く反応してゴールに突き刺した。これで勢いに乗った大山は、12分にゴール中央で粘って、3点目をハーフボレーで叩き込んだ。

 この3点で勝負は決した。後半は国見の反撃に合い、15分にMF須郷智広(3年)に1点を返されるが、27分には安東の左からのセンタリングを、ファーサイドに走りこんだ飯塚が、見事なワントラップシュートを叩き込み4-1。負傷を抱えたエース安東が前線で奮闘するのに呼応した2人の“脇役”が、2ゴールずつ叩き込み、4-1で国見を粉砕し、チームを3回戦に導いた。

<写真>2得点を挙げた藤枝明誠・大山(右)
(取材・文 安藤隆人)

特設:高校サッカー選手権2009

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