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内田を欠いた右サイドバック、徳永と駒野が明暗分ける

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内田篤人(鹿島)が体調不良で先発落ちした右サイドバック。スタメンで出場したのは台頭著しい徳永悠平(F東京)だった。

フィジカルの強さが売りとされている徳永だが、早大時代は守備だけでなく、攻撃の組み立てからフィニッシュまで一人でやってしまうようなファンタジスタでもあった。ところがこの日は、ベネズエラを相手に中途半端なポジショニング。サイドで起点になることができず、アピール不足に終わった。

「相手も引いていて、スペースもあまりなかったし、中、中でボールを回して取られるパターンがあった。もっと自分がサイドでボールを引き出していけばよかったのだけど。満足していません」と、やはり元気のない表情だ。

一方、生きの良さを見せられなかった徳永とは対象的に、安定した守備と質の高いクロスを披露したのが駒野友一(磐田)だ。

後半14分に徳永と交代してピッチに出ると、同38分には指宿合宿から繰り返し練習してきた「GKとDFの間に入れるクロス」を蹴り、チャンスを作り出す場面も。

「前半に比べてスペースが空いていたのでやりやすかった」と謙遜しつつ、「サイドに起点ができていなかったので、起点になろうとした。監督からも高い位置を取れという指示があった」と手応えを感じている口ぶりだ。

サイド攻撃は岡田ジャパンの生命線。厳しいサバイバルロードを生き残るのは誰か。

<写真>日本代表DF徳永
(取材・文・矢内由美子)

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