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日本vsベネズエラ 試合後の岡田監督会見要旨

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[2.2 キリンチャレンジ杯 日本0-0ベネズエラ 九石ド]

 日本代表は2日、キリンチャレンジ杯でベネズエラ代表と対戦した。MF小笠原満男が先発で06年6月22日のドイツW杯・ブラジル戦以来となる出場を果たし、後半14分からはFW平山相太も起用されたが、決定機と呼べるチャンスは少なく、無得点。国内組の主力で臨んだW杯イヤー初陣は消化不良のスコアレスドローとなった。
以下、試合後の岡田監督会見要旨

岡田武史監督
「今日の試合の位置付けとして、シーズン最初の試合で、試合感覚を取り戻すことがあった。今までベーシックなことをやってきたが、ベーシックなことというのは大学で言うと、必修科目で、だれでも取らないといけない。それだけではダメだし、これからは一般科目、選択科目、つまり試合の中での各自の応用力を高めたいと思って臨んだ。ベネズエラは素晴らしい準備をして、素晴らしいプレッシャーをかけてきた。DFはピンチもなく、ロングボールへの対処、カウンターへの戻りもよかった。攻撃面はプレッシャーに慣れていなくて、中でプレーするタイプが多くて、1、2回かわせても、次でつぶされる場面が多かった。どう対処するかなと思って見ていたが、なかなか対処できなくて、中盤が中に入るならサイドバックを高い位置に持っていったらどうだと話した。後半、大久保をサイドに張らせてからはたいぶボールが動くようになった。後半は試合感覚も慣れて、いい感じで東アジア選手権に臨めると思う。新しい選手も試せたし、結果は勝てなかったが、この試合としては満足している」

―新戦力については?
「小笠原はどうしても中でプレーするタイプで、両サイドが中でプレーするタイプだと、攻撃がつまってしまう。ポジションを取ってブロックをつくってくる相手なら機能するかもしれないが。後半は外に1人いって、ボランチが縦並びになって生きてきた。前半にも決定的なラストパス、シュートがあって、満足の出来。平山は途中出場でどう流れを変えるのかなと思っていたが、期待以上のプレーだった。選手同士でロングボールとつなぐところを区別していたし、最後のゴール前で迫力があるなと。金崎もキャンプから意識が高くなって、ルーズなプレーが少なくなった。彼も十分やっていけるなという感じを持った」

―東アジア選手権に向けて攻撃面はどう修正する?
「ああいう形でプレッシャーをかけられたとき、怖がらずにシンプルにつなぐ手もあるが、やはりサイドで起点をつくって、サイドで落ち着かせるのも必要。それは選手も感じていると思う。あまり修正はしないが、組み合わせは考えないといけないかなと思う」

―ボランチが縦関係だったが?
「前半の縦の関係は守備のとき。相手の中盤がダイヤモンドで来るのは予想通りで、フラットに並ぶと枚数が足りなくなる。昨日の練習でそれだけやって、どう対処するかは彼らの判断に任せた。前半の終わり5分ぐらいから稲本を下げたのは、攻撃で縦関係をつくるようにと自分が指示した。サイドバックを上げるためで、ハーフタイムに“これは俺のアイデアだが、どうする?”と話したら、選手はそのあともそういう場面もあったし、普通にサイドバックを置いている場面もあった」

―徳永と大久保の交代はケガ?
「徳永は右サイドバックとして代表で経験がそれほどない。足をけずられたのもあって、内田が体調が良くない中で、オプションとして駒野のサイドバックを試したいと思った。大久保は足をひねったので交代させた」

<写真>日本代表岡田監督
(取材・文 西山紘平)

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