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[ACL]アジア初挑戦の広島、一発に沈む

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[2.24 ACL第1戦 広島 0-1 山東魯能 広島ビ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は24日、グループリーググループHなどの第1戦を行った。ACL初挑戦のサンフレッチェ広島は、広島ビッグアーチで山東魯能(中国)と対戦。後半31分に中国代表FWハン・ペンに決勝ゴールを決められ、0-1で敗れた。広島は3月10日の第2戦(アウェー)で昨年のACL覇者・浦項スティーラーズ(韓国)と対戦する。

 ハン・ペンや元PSV(オランダ)のMFチョウ・ハイビンら中国代表クラスが先発メンバーに名を連ねる山東に対し、広島は日本代表FW佐藤寿人を1トップに置く3-6-1システム。新加入のGK西川周作がゴールを守り、3バックはストヤノフを中央に右が森脇良太で左が槙野智章。中盤は森崎和幸と中島浩司をダブルボランチに配置し、右MFが山岸智で左が服部公太。 そして高萩洋次郎と李忠成がトップ下の位置に入った。

 広島は2分に槙野がチームのファーストシュートを放つなど、ストヤノフらDF陣も積極的に攻撃参加。ボールを支配してプレッシャーの緩い山東を攻め立てていく。 また、右サイドで再三フリーとなった山岸がゴール前にクロスを放り込み、DFからの1本のパスで佐藤寿や李が抜け出そうとするなど、多彩な攻撃で山東守備陣を切り崩そうとする。

 カウンターから山東のMFワン・ハイポーにシュートまで持ち込まれる場面こそあったものの、主導権を握ったまま試合を進める広島は29分、敵陣中央でパスを受けた佐藤寿が鋭い反転から前進し、右サイドからPAへ侵入した山岸へラストパス。山岸の右足シュートはGK正面をついたが、決定的なチャンスをつくった。また34分には右サイドでフリーとなった山岸のグラウンダークロスに李が走り込む。
 
 らしさを発揮し攻め続けた広島だったが、DFカルロス・サントスら中央の守りが堅い山東を最後のところで切り崩すことができない。後半も服部や李が積極的にシュートを放つが、相手のDFを破ることができないまま、ズルズルと相手のペースへ持ち込まれてしまった。迎えた31分、ACL初出場チームは相手の一発に沈められてしまう。右CKをファーサイドのハン・ペンに頭で押し込まれ、痛恨の失点を喫してしまった。

 その後、MF高柳一誠、FW清水航平を立て続けに投入した広島は佐藤寿や槙野のシュートなどで強引にゴールを破ろうとしたが、4分間のロスタイムも得点できないまま試合終了。アジアデビュー戦を白星で飾ることはできなかった。

(文 吉田太郎)

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