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[ACL]広島vs.山東魯能 監督会見要旨

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[2.24 ACL第1戦 広島 0-1 山東魯能 広島ビ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は24日、グループリーググループHなどの第1戦を行った。ACL初挑戦のサンフレッチェ広島は、広島ビッグアーチで山東魯能(中国)と対戦。後半31分に中国代表FWハン・ペンに決勝ゴールを決められ、0-1で敗れた。

以下、監督会見要旨

[広島]
ペトロヴィッチ監督
「敗戦してしまったことはやはり残念です。予想通り両チームにとって厳しいゲームとなったが、我々のチームは強い気持ちでよく走り、よく戦ってくれたと思います。
 相手には試合を通してほとんどチャンスを与えませんでしたが、我々は失点してしまいました。あのような(CKからの)失点はあってはならないものだと思っています。
 試合の中ではよくサイドから崩し、サイドからクロスも上がりましたが、そのクロスの精度が悪かったり、中に入る選手の入り方が悪かったりして、サイドからのクロスが合わない状況が続いてしまいました。そして、PA付近でのコンビネーションもあまりうまくいっていなかったと思います。しかしながら、相手よりサンフレッツェは運動量、走ること、規律を持って戦うこと、そして球際で激しく戦うことはしっかりできていたとは思います。
 もちろん、この結果に関しては私自身満足していませんが、予想していた通り、佐藤寿人選手は長いこと(日本代表招集により)チームに合流していない影響がありましたし、李選手もチームに合流して半年程度なのでゲームで起こりうる問題は予想していた通りだった中で、ゲームの内容に関してはある意味満足しています」

―ACLの初戦に11,000人を超えるサポーターが詰め掛けてくれました。そのサポーターの皆さんにメッセージを。
「平日の寒い天候の中、90分我々を後押ししてくれて本当にありがとうございます。特に0-1でリードされた後の残り10分では我々を本当に後押ししてくれたと思います。ファンの熱い声援に対してチームを代表して感謝の言葉を述べたいと思います」

―ACL初体験ということで慣れていない部分はあったのか?
「我々はACLのような公式戦ではありませんが、既にトルコでのトレーニングキャンプで4年間インターナショナルな試合を経験してきています。その中で我々は山東という中国の強い相手にチャンスを与えずに戦えていました。ですから、我々がレギュラーの選手がそろう形であれば、もっといい形で勝利できたのではないかと思います」

―中盤のコンビネーションが取れなかったのでは、選手たちの硬さがあったからなのか?
「もちろん、チームも選手の多くもACLははじめてなので硬さはあったとは思います。しかしながら、我々のコンビネーションが取れなかった理由はそれが大きな理由ではなく、佐藤寿人選手が代表でチームから長く離れていたことや、(李)忠成選手はトルコキャンプの多くのゲームでワントップとして起用されていましたが、今日はトップ下でのプレーになったことが影響していると思います。今日の3人での1トップ、2シャドーは練習がそれほど多くできていなかったですし、それがうまくいかなかった原因だと思います。
 サッカーですので、1チャンスのCKで入れられることはあることですし、ウチの選手も全く相手の選手をフリーにしていたわけではありません。ゴールした選手にはしっかりマークはしていたとは思いますが、ボールが入ったところに頭が当たってシュートまでいったということは、サッカーにはよくあることです。
 サッカーというものはオーケストラによく似ていると思います。広島というオーケストラは13~14の違う楽器が合わさっていい音色を奏でるのですが、今日のゲームに関しては2つ・3つ、音楽に必要な楽器が足りなかったです。また、今日は同じ楽器も多かったですので、そうなると素晴らしい音色を奏でられないときもあるということです。
 しかしながら選手が見せてくれた強い気持ちと運動量、規律、球際の激しさについては素晴らしかったと思います」

―今日、森崎浩司選手を起用しなかったのは、コンディション的に起用できなかったということなのか?
「彼は月曜日に微熱があり、下痢の症状がありました。昨日も下痢の症状が強く、眠れない状況がありました。コンディション的にはあまりよくなかったです」

[山東魯能]
●ブランコ・イバンコビッチ監督
「厳しい試合になることは想像していたし、お互いにチャンスを与えない試合にはなったが、その中でアウェー勝利できたことを満足している。試合前には『広島は力があるので全力で戦わなくてはいけない』と話をしたが、今日はチーム全員が全力でやってくれたし、私はこの勝利を誇りに思う。広島はパスワークに長け、最後にコンビネーションで崩してくるのは分かっていたので、ゾーンディフェンスを中心とした守りの部分には力を入れ、選手たちはその戦略に従って戦ってくれたが、加えて積極的な攻撃もできたと思う」

(取材・文 寺下友徳)

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