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完全復活目指す日本高校選抜・椎名は18分間出場「厳しさ足りない」

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[3.7 静岡県ヤングサッカーフェスティバルU-18の部_2 静岡県高校選抜 2-2 日本高校選抜 草薙]

 昨年8月に負った左膝じん帯断裂の負傷からの完全復活を目指す日本高校選抜MF椎名伸志(青森山田)が後半22分から出場。全国高校選手権で準優勝した青森山田(青森)でもコンビだったMF柴崎岳と試合終了までの18分間、ダブルボランチを組んだ。

 得意の左足でゲームをコントロールしたほか、局面では激しいプレッシャーで相手ボールをもぎ取ろうとした。試合終了間際に迎えたPAやや外でのFKは、左足キックへの期待に反して「(全国大会後)全然ボールに触っていなかった」とキッカーを柴崎に譲ったが、それでも短い時間で印象的なプレーを見せた。

 全国選手権では鮮やかなループシュートを決めるなどのスーパープレーと強烈なキャプテンシーでチームを力強く引っ張った一方で、強行出場したためにコンディションは万全ではなく、0-1で敗れた山梨学院(山梨)との決勝後には「無理は・・・していました」と明かした。それから約2ヵ月ぶりの本格的な試合でのプレー。「まだ100%ではないです。4月には100%に」と目標を定めているだけに、短い時間限定だったが、それでも山梨学院MF碓井鉄平との交代時にキャプテンマークを受け継いだ椎名のプレーには十分な存在感があった。「お客さんも入っていて、楽しめました」。

 日本高校選抜については中に入ってプレーすることよりもまだ外から見る機会の方が多い。チームの印象については「まだ厳しさが足りない。もっと厳しさが出せれば、もっといい方向にいく」。今月27日からの欧州遠征メンバーに選出されれば、自分がチームに足りない部分を加える。

<写真>日本高校選抜・椎名(右)は青森山田でチームメートだった柴崎とコンビ復活
(取材・文 吉田太郎)
[高校サッカー]

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